カーチェック

DAIHATSU コペン

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試乗車 ここからは試乗レポをお届けします。
 なお、この試乗は、一般客としてできる範囲の試乗(つまり、本格的なスポーツ走行やアクセルべた踏みなどはできません!)によるレポートなので、限界性能などについては他の雑誌などのレポートを参考にしてください。
 ここでは、あくまで日常走行での乗り心地や走りなどを、私が感じたままに紹介します。
 試乗した車は、アクティブトップの標準車(写真の車)です。
 ミッションはATでした。(MTの試乗車ってあるのかな?)

 さて、早速レポートに移りますが、真っ赤な試乗車を前に早速試乗しようと意気込んでいたところに、なんといきなりの雨。
 でも、雨の日のレポートも必要!ということで、そのまま試乗させてもらいました。
 雨の中でも快く試乗させてくれたダイハツの営業マンにも感謝です。
 お礼にこの車買いますって言いたかったけど・・・。

鮮やかなメーター 心躍らせてエンジンをかけると、「ヒューン」という音とともに4気筒エンジンらしい豪快な吹け上がりです。
 シフトをDに入れると多少の振動が体に伝わります。
 基本が同じエンジンであるMAX RSではこの振動がほとんど無いように感じたのですが、それに比べると少し振動が大きい気がします。
 サスペンションが硬く設定されているせいなのか、エンジンが温まっていなかったからなのかはよくわかりません。
 アイポイントはやはり低いですね。
 スポーツカーはこうでなきゃ。
 視界はかなり狭いですが、車体が小さいおかげで、運転するのが怖いというようなことはありませんでした。
 夕暮れ時だったのでライトを点けると、メーターの照明が鮮やかに光り、今にも走り出したくなります。
 オレンジの照明なのかと思ってましたが、かなり赤いですね。

 とにかく低い最低地上高を意識して、慎重に歩道の段差を越えていざ車道に出てみると、まずは室内の静かさに驚きました。
 小雨も降っているのに、室内に侵入してくる音は普通の車と変わらないレベル。(というか、軽の中ではかなり静かなほうです)
 オープンカーであることをまったく意識する必要はなく、これはメタルトップを採用したおかげですね。
 エンジンを覆う樹脂カバーも静粛性の向上にかなり効果を発揮しているようです。
 営業マンと二人で乗ったのですが、肩がぶつかるようなこともなく、頭周り以外は十分な広さを確保しています。
 標準体型の人なら広さに不満を感じることはないと思います。

 さて、アクセルを踏み込んでみて感じるのは、やはり噂どおりの発進時のもたつき感です。
 ATだから仕方ないのかもしれませんが、どうもボディが重く感じます。
 しかし、いったんターボが効き出すと非常に力強い加速を始めます。
 低回転(2000回転弱くらいかな)から、微かに「ヒュー」というタービンの音が聞こえ始めると、グイーッと押されるように加速し、そのまま6000回転くらいまで一気に加速し続けます。これはいい!
 もっと上までずっとパワーダウンせずに加速しそうでしたが、試乗車なのでこのくらいまでにしておきました。
 オーナーの方はうらやましいです。
 これは高速走行はかなり楽しいはずです。
 エンジン音は騒がしくなることもなく、タービンの音も微かに聞こえるくらいで、なんとも上品なスポーツカーだなあという印象でした。

かっこいい! サスペンションは、やはり硬いですね。
 カーブの連続でもどっしりとしていてほとんどロールしません。(ロールとは、カーブの時に車体が傾くことです)
 しかし、それでいて「ガチガチ」という不快な乗り心地ではなく、ある程度の振動は吸収してくれます。
 スポーツカーの「足」としては快適なほうではないでしょうか。
 ハンドリングはとても素直で、FFであることのデメリットは特に感じませんでした。
 それほどのスピードは出せませんでしたが、カーブの連続でも曲がりたいだけ曲がってくれる感じで、とても楽しかったですよ。
 シフトチェンジも0.5秒くらいで反応してくれ、まったくストレスを感じませんでした。
 ATでこんなに楽しいなら、MT派の私でもどっちにするか迷ってしまいます。
 変速ショックもうまく吸収されていましたよ。

 実は、ここで異変が・・・。
 試乗コースの途中からはまったく雨が降っていなかったんです。
 そこですかさず信号待ちの間にオープンへ。
 これができるのも、20秒弱でオープンしてしまうアクティブトップだからこそ。
 いつでも簡単にオープンにできること・・・これはオープンカーにとってとても重要なことです。
 で、オープンで走ってみると、不思議と乗り心地が良くなったように感じます。
 気になるボディ剛性も通常走行では特に気になりませんでした。
 マフラーの音は軽らしくない低音で、音量はかなり控え目ですが、デュアルマフラーのおかげもあって非常に重厚なサウンドを奏でます。

 ただし、気になったことが一つ。
 それは、風の巻き込みです。
 エアロディフレクターの効果も期待していたのですが、思ったよりも髪がグチャグチャになってしまいました。
 私が以前乗っていたオープンカーではここまではなかったのですが・・・。
 サイドウィンドウを立てるとエアロディフレクターが本領を発揮し、ほとんど気にならないレベルになります。
 サイドウィンドウさえ立てておけば、冬のオープンドライブでも快適でしょう。
 それにしても、やはり開放感は抜群ですね。
 頭からフロントウィンドウまでの距離がかなりあるので、前を見ていてもウィンドウの外の景色が目に飛び込んできます。
 と、オープンエアを満喫しながら営業所へ帰ってくると、なんとそこはまだ雨・・・。
 なんとか室内を濡らすことはなく帰りつきましたが、本当にこんな日に試乗させていただいて、ありがとうございました。

赤コペお疲れ様、ダイハツさんありがとう と、いうことで、たった5分程度の試乗で、雨(クローズ)→晴れ時々曇(オープン)→雨(オープン)という全天候を経験することができ、ある意味ラッキーでした。
 全体を通しての印象は、「楽しい」「快適」「気持ちいい」です。
 どんな状況でも快適かつ楽しいというのがこの車の一番すばらしいところではないでしょうか。
 走りのメカニズムではかつての本格軽スポーツカーたちに一歩譲りますが、走り出してしまえばそんなことはまったく気にならないし、快適性を高次元で維持しながら、この価格でここまで楽しい車を造ってしまったダイハツの努力と決断に、ただただ拍手を贈りたいと思いました。
 スポーツカーが売れない時代と言われますが、この車はこれからのスポーツカーのあるべき姿としてお手本となっていくのではないでしょうか。
 これからの軽は、普通車をただ小さくしただけの車ではなく、時代の先端を行く一つのブランドとして認知されていくことになると思います。
 そのきっかけとなるのがこの「コペン」ではないでしょうか。

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