カーチェック

DAIHATSU ムーヴコンテカスタム

L、X [エクステリア インパネ・収納 シート周り 荷室その他&試乗]

カスタムRS [エクステリア 外装パーツ インパネ・収納 シート周り 荷室その他]

インパネ インパネのデザインはノーマルシリーズと共通ですが、カスタムシリーズはブラック基調になり、アクセントカラーはシルバーになります。
 また、「カスタムRS」にはMOMO本革巻きステアリングも装備されるので、質感が高くなっています。
 ただし、「ムーヴ」と違ってステアリングスイッチの設定はありません。
 「ムーヴ」や「タント」と比べると、インパネの位置が高く、フロントウインドウが小さいため、包まれ感が強くなっていて、開放感や伸びやかさはあまり感じません。
 しかし、シルバーのアクセントカラーがドアトリムにまで回り込んでいるデザインや、前まで長く伸びたルーフなどによって、心地よいインテリアに包まれた安心感というものが感じられます。
 室内幅は1335mm、室内高は1350mmと、数値上は「ムーヴ」より15mm狭く40mm高いことになりますが、実際に横方向よりも頭上の余裕を感じるインテリアです。
 エアバッグは、両席エアバッグが標準装備ですが、「ムーヴ」と違ってサイドエアバッグやカーテンエアバッグは設定されていません。
 シフトレバーは、「ムーヴ」とは違い、「タント」と同じイージーコラムシフトを採用しています。

メーター メーターは、自発光式ではなく、メッキリングの付いたオーソドックスな3眼タイプです。
 デザインそのものはノーマルタイプの上級グレードとほぼ共通ですが、イルミネーションがオレンジではなくホワイトとなっているので、質感や視認性は高くなっています。
 液晶表示部には瞬間燃費計もついていて、エコドライブの意識を高めてくれます。
 メーターの視認性や質感は標準的で、マルチインフォメーションディスプレイや自発光式メーターを採用している「ムーヴ」と比べるとシンプルですし、自発光式メーターを全車に採用し、デザインもかなり凝っている「ワゴンR」と比べると見劣りしてしまうのは事実です。
 メーターなんて読めれば何でもいいと言ってしまえばそれまでですが、この車は室内のイルミネーションにもこだわっているので、メーターもそれと合わせてもう少し凝った演出をして欲しかったという気がします。

インパネミスティックイルミネーション 室内のイルミネーションのこだわりというのが、このインパネミスティックイルミネーションです。
 これは「カスタムRS」のみ標準装備となりますが、どういうものかというと、アクセントカラーになっているシルバーガーニッシュに細かい半透明の点々があって、中に埋め込まれているブルーのイルミネーションがその点々を透過してグラデーション発光するというものです。
 シルバーガーニッシュがぼんやり青くなっているが写真でわかりますでしょうか。
 写真右上の拡大写真を見ていただくと、発光の様子がわかりやすいと思います。
 これは、インパネにある専用スイッチでON/OFFができ、キースイッチがACCまたはONのときに発光するようになっていますので、スイッチが入っていればライトスイッチに関係なく昼間でも発光します。
 発光するのはインパネのみで、ドアのシルバーガーニッシュは発光しないので、ここも発光させたければディーラーオプションで追加する必要があります。
 なお、このイルミネーションは他のグレードにもディーラーオプションで装着が可能で、また、8色に変化するカラフルタイプも用意されています。
 ガーニッシュをLEDの光が透過する様子は幻想的で、ナイトドライブが楽しみになりそうです。
 これは軽では珍しい装備なのですが、残念なことに「ワゴンRスティングレー」が同じように室内のブルーイルミネーションを採用(発光の仕方は異なります)し、そちらのほうが発光範囲が広く、また、生産の都合で「ムーヴコンテカスタム」のほうが後で市場に出回ることになってしまったため、インパクトが薄くなってしまったのは事実です。
 その代わり、ディーラーオプションでの取り付けが可能なため、「スティングレー」と違ってイルミネーションのためだけにトップグレードを選ぶ必要はないので、グレードに関係なく気軽にイルミネーションを楽しめるという点では「ムーヴコンテ」のほうが優れています。
 軽自動車の装備もほとんど普通車に追いつくレベルに来てしまったので、今後はこういった演出で各社が競い合うようになるのかもしれません。

オーディオ ダイハツは、標準装備のオーディオにはあまりこだわりません。
 標準では、CDプレーヤー+10cm2スピーカーと、最低限の装備です。
 パネルの質感はそれなりに良いのですが、スズキがオーディオパネルの質感を格段にアップしてきているので、それと比べると見劣りするようになってきました。
 オプションで6スピーカーパックも用意されていますが、ダイハツは、音にこだわる人はディーラーオプションや市販のオーディオを装着するという前提で装備を設定しているようです。
 ここは、標準装備のオーディオにこだわるスズキとの大きな違いですね。
 ただ、オーディオを自分で選択したい人にとっては、「ワゴンR」などのようにインパネとの一体感が完璧すぎると、デザインを取るか音を取るかで悩まないといけなくなるので、その点ではダイハツ車のほうが気楽に変えられて便利かもしれません。
 ここはユーザーの好み次第ということになるでしょう。

エアコン エアコンは、全車プッシュ式のオートエアコンになります。
 メーカーオプションで花粉除去機能付きプラズマクラスターも装備でき、室内を快適に保つことができます。
 デザインも、最近のダイハツ車に共通のもので、若干位置が低めですが、直感的に操作しやすい大きな温度調節ダイヤルと大きめのスイッチなどによって、操作性もまずますです。
 ただ、今まではこれでも質感が高いと思っていたのですが、最近のスズキ車の圧倒的な高級感を持つエアコンパネルと比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。
 操作性はこのままでいいと思いますが、デザインはそろそろ見直したほうがいいのかもしれません。

助手席の収納 この車は収納がとても充実しているのも特徴です。
 インパネの収納は特に充実していて、容量も数もかなりあります。
 まず、助手席側ですが、深さのあるアッパーボックスと大きなグローブボックスがあり、これだけでもかなり容量があります。
 さらに、助手席の下にはシートアンダートレーがあり、これがまた深さ約10cmの大容量で、靴なども余裕で収納できます。
 ダイハツ車の特徴である使い勝手の良いカップホルダーももちろん装備しています。
 「ムーヴ」と同じく、ワンプッシュでスパッと出てくるカップホルダーの造りの良さは、他のメーカーとの差が歴然としています。
 収納時はインパネときれいに一体化していて、使用時にはエアコンの風で保冷・保温が可能。
 また、シンボル照明付きとなっているので、夜間でも場所を探さなくて済みますし、助手席に乗っていてもシンボル照明やパワーウインドウスイッチの照明に囲まれて上級感を味わえます。

インパネセンターの収納 インパネセンターの収納も充実。
 エアコンの下からフロアまですべて収納になっていて、3段に分かれています。
 特に一番上の収納は一見収納には見えないので、ちょっとした隠し収納としても使えます。
 ここにはディーラーオプションでETC車載器を取り付けることもでき、防犯性と利便性の両立が図れます。

運転席側の収納 運転席側にもちゃんと収納があります。
 助手席と同じ使いやすいカップホルダーと、ステアリングコラムの下にポケットが2つあり、手回り品を効率よく収納できるようになっています。
 「ムーヴ」と違ってエアコンの吹き出し口はピッタリ閉じることができますので、左右の乗員で体感温度が異なる場合でもエアコンの効き具合の調節が容易です。
 カスタムシリーズはキーフリーシステムが全車標準装備となっているので、エンジンスタートはステアリングコラムのノブを回すだけでOKです。
 プッシュエンジンスタートボタンの設定はありませんが、実用上はこれで十分便利です。
 ちなみに、運転席側のシルバーガーニッシュにもちゃんとイルミネーションが内蔵されていますよ。

UV&IRカットガラス この車は特に前席の快適性に重点を置いているのが特徴で、フロントガラスはUV&IRカットガラスを採用しています。
 もともと、最近の車にしてはフロントガラスが遠く小さめなので、前方からの直射日光を浴びにくくなっていますが、さらにUV&IRカットガラスを採用することで、夏の暑さを軽減しています。
 次のページで紹介する快適なシートと合わせて、前席の快適性はかなり高いレベルになっています。
 ただひとつ気になるのは、インパネのセンターパネルとその下のフロアの盛り上がりが大きいことによって、助手席の足元の広々感がやや損なわれているということです。
 助手席を少し前にスライドさせると、ひざがセンターパネルに当たってしまうことがありますし、サイドウォークスルー時もフロアの盛り上がりが気になります。
 後席のサイドシル部の段差が大きいのも気になりますし、もう少し足周りの広々感や段差解消に気を使って欲しかったという気がします。

 次は、「ムーヴコンテ」の最大のウリであるプレミアムソファシートを中心に紹介します。


     

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