カーチェック
取材日:2008/10/7

DAIHATSU ムーヴコンテカスタム

L、X [エクステリア インパネ・収納 シート周り 荷室その他&試乗]

カスタムRS [エクステリア 外装パーツ インパネ・収納 シート周り 荷室その他]

 ここからは、カスタムシリーズについて、ノーマルシリーズとの違いを中心に紹介します。
 ノーマルシリーズとの共通部分については省略しているところもあるので、「ムーヴコンテ」の特徴や魅力をすべて見たい方は、1ページ目から順にご覧いただくことをおすすめします。
 なお、このページ以降の「全車」という表現は、「カスタムシリーズの全車」を表しますので、あらかじめご了承ください。

カスタムのフロント ノーマルシリーズとカスタムシリーズの一番の違いは、フロントマスクです。
 「四角いムーヴ」であることは同じですが、ヘッドライトからフロントグリルやバンパーまで、すべてのパーツがカスタム専用のデザインになっていて、ファニーフェイスのノーマルシリーズに対して、精悍さを強調したフロントマスクになっています。
 フロントバンパーの下部にボリュームを持たせ、「タント」と同じ横長のフォグランプを低い位置に設けることで、ノーマルシリーズとはまったく違う、低重心で迫力のある印象の車になっています。
 デザインも非常に個性的で、四角いヘッドライトから半分はみ出た左右の丸型ハイビームランプをメッキモールで結ぶという非常に凝った造りは、今までに見たことがなく新鮮です。
 クリアスモークのフロントグリルが、全体をキリッと引き締めていますね。
 さらに個性を主張したいという人のために、ディーラーオプションも充実していて、メッキグリルやロアスカートのほか、メッキモール部に装着するLEDイルミネーションやバンパー下部から地面を照らすグランドイルミネーションなど、光にこだわったパーツも用意されています。
 カスタムシリーズには、ターボエンジンの「RS」とNAエンジンの「X」という2つのグレードがありますが、外観の違いはタイヤと車高だけなので、フロントビューはどちらのグレードでもほとんど変わりません。

カスタムのフロントサイド 斜めから見ると、ノーマルシリーズよりずいぶんカッコよく見えますが、それはフロント周りの迫力が増しているからだけではありません。
 カスタムシリーズには、サイドストーンガードやリヤスポイラーなどのエアロパーツが標準装備されているため、ノーマルシリーズより低重心でボリュームがあるように見えるのです。
 さらに、ターボエンジンを搭載する上級グレードの「RS」(写真の車)には、15インチアルミホイールと15mmのローダウンサスペンションが装備されているため、より低重心でスポーティに見えます。
 大きさとしては、「ムーヴ」と「タント」の中間といった感じですが、「ムーヴ」よりも大きく見え、「タント」よりもバランスが良く、なかなか絶妙なポジションの車です。

カスタムのサイド 水平なボンネットと傾斜の少ないフロントガラスが特徴のサイドビュー。
 15インチアルミホイールのおかげでノーマルシリーズよりバランスが良く見えます。
 ベースが「ムーヴ」なので、ホイールベースはそれと同じ2490mmですが、全高は「ムーヴ」より25mm高く、1640mm(「X」は1655mm)となっています。
 ロングホイールベースのおかげで全高が高くなっても安定した走りは損なわれていませんが、最小回転半径が4.7m(「X」は4.5m)と大きめなのも「ムーヴ」と同じで、この点は注意が必要です。
 「ムーヴカスタムRS」と「コンテカスタムRS」は、155万4千円で同一価格ですが、「ムーヴ」は16インチで、「コンテ」は15インチ、「コンテ」の2WD車にはベンチレーテッドディスクブレーキが採用されないなど、足回りに関しては若干装備内容に違いがあります。

カスタムのリヤサイド リヤ周りは、クリアタイプのリヤコンビランプや大型のルーフスポイラーとエアロバンパーによって、ノーマルシリーズより精悍なイメージになっています。
 特に、ルーフスポイラーは、ルーフの丸みを隠しているので、リヤ周りの印象を大きく変えています。
 斜め後ろから見ると、サイドに複雑なプレスラインがなく、本当に全体が直線と平面で構成されていることがよくかわりますね。
 「ムーヴコンテカスタム」は、ボディカラーも非常に個性的です。
 レッドやブルーマイカといった派手な色から、プラムブラウンクリスタルマイカやアーバンナイトブルークリスタルメタリックといった微妙な色の変化が楽しめるものまで、幅広く9色をラインナップしています。
 写真の車はアーバンナイトブルークリスタルメタリックで、黒っぽく見えますが実は濃紺で、非常に上品で高貴な感じがします。
 「ムーヴコンテ」にはターボ車とNA車がありますが、ターボエンジンは「カスタムRS」のみに搭載されていて、ターボエンジンが欲しい人は自動的に最上級グレードを買わなければいけません。
 「ムーヴ」にはターボ車でも装備を落とした「Rリミテッド」というグレードが用意されていますが、この車の場合はそれがないので、装備はいらないけどターボは必須という人は困りますね。
 新開発のKFエンジンがNAでも十分に走るので、こういうグレード構成になっているのだと思いますが、最近のダイハツ車はターボ車の選択の自由度が制限されていて、この点ではスズキのほうが親切なグレード構成になっていますね。

カスタムのリヤ 全高はホンダの「ゼスト」とほぼ同じですが、ルーフの絞込みがほとんどないので、それよりも大きく見えます。
 マフラーカッターの装備はなく、オプションでもスポーツマフラーなどの設定はありません。
 1ヶ月遅れで発売された「ワゴンR」もマフラーカッターなどの設定はなく、各メーカーとも今後発売される新型車ではマフラーカッターは廃止されることになるでしょう(三菱の「トッポ」には装備されていますが、あれは旧型パーツで復活させた車なので例外)。

 次は、カスタム専用の外装パーツを中心に紹介します。


     

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