DAIHATSU ムーヴコンテカスタム
L、X [エクステリア インパネ・収納 シート周り 荷室その他&試乗]
カスタムRS [エクステリア 外装パーツ インパネ・収納 シート周り 荷室その他]
「ムーヴコンテカスタム」の外観上の一番の特徴ともいえるのが、このヘッドライトです。 四角いヘッドライトの下に独立したハイビームランプを半分はみ出たような位置に設けています。 これでロービームの配光には問題ないのかなと心配しますが、上のリフレクターに反射して照らすので問題ないということなのでしょう。 それにしても、よくこんなデザインを思いついたなというか、よく本当にこれで発売したなと思います。 コストも余分にかかるでしょうし、実際、ユーザーの反応がどうなるか不安もあったと思います。 私も最初に写真で見たときは正直どうなのかなと思いましたが、実車を見てみると意外に違和感がなくて、カッコいいとさえ感じます。 その周りのメッキモールやクリアスモークのフロントグリルなどの異なる素材感の組み合わせもおもしろく、フロント周りにはかなりコストをかけているように思えます。 「ムーヴ」と比較して、装備内容から考えると割高な価格設定に思えるのですが、こういったデザインやインテリアのこだわりにかなりコストがかけられているようで、そういったところに気持ちの余裕というか、リッチな気分を味わえる車ですね。 なお、ディスチャージヘッドランプは全車標準装備で、オートライトはプラズマクラスターとセットで約26,000円のメーカーオプションとなっています。
リヤコンビランプは、クリアタイプで何やら複雑なレンズカットが施されています。 写真は、スモールランプ点灯時のものですが、昼間はもっと全体がクリアな感じです。 しかし、フロントと比べるとリヤはやや平凡な感じです。 最近の高級車はブレーキランプの光る形にまでこだわる車が増えてきていますが、軽ではまだそこまでこだわっている車はあまりありません。 ボディサイズが限られているので、バックドア開口を確保するためにリヤコンビランプを小さくしなければいけない事情があるのはわかりますが、三菱の「eK」のようにLEDを利用すればもっとデザインの自由度も高くなるはず。 すべての車でこだわる必要はありませんが、フロントのデザインにあれだけこだわったのなら、リヤコンビランプにももう少しこだわって欲しかったという気がします。
平らでツルツルのボンネットが車内からよく見えるように、ワイパーの位置も低くしていますので、外から見てもすっきりしていて質感も高いです。 また、ウインドウウォッシャーノズルもワイパー付近に埋め込んであるので、ボンネットにウォッシャー液の跡が残る心配もありません。 奥にチラッと見えている「ムーヴ」のボンネットと比較すると、かなり長めのボンネットになっていることがわかりますね。 フロントガラスの傾斜が少ないこととフロント周りが垂直になっていることによって、これだけ長いボンネットになっているわけですが、これが軽自動車らしからぬ堂々とした雰囲気を醸し出しています。 ディーラーオプションでは、この長いボンネットを生かしたフードストライプなんていうものも用意されていますよ。
ドアミラーは、全車ターンランプ内蔵の電動格納式です。 質感も良いですね。 ボディカラーが濃い色だとわかりにくいですが、この車はフロントピラーもブラックアウトされていて、ドアミラー周りが普通の車とはちょっと違う雰囲気になっています。 ノーマルシリーズと同様に、この車はドアハンドルがグリップ式ではありません。 最近のダイハツ車はグリップ式が主流になりつつあったのですが、この車にはなぜか採用しませんでした。 軽い操作感を追求したためだと思いますが、ボディサイドがほとんど垂直になっているため、グリップ式だと軽の規格からはみ出てしまうという事情もあったのかもしれません。 それはそれで構わないのですが、毎度毎度の安っぽい鍵穴だけは、絶対改善してくれませんねぇ。
大きなルーフスポイラーは、カスタムシリーズのみに装備されるものですが、ノーマルシリーズにもディーラーオプションで設定されているので、ノーマルシリーズでも同じようにドレスアップできます。 ただし、カスタムシリーズにはもうひとつ可倒式樹脂アンテナという専用装備があって、これはノーマルシリーズには設定されていません。 ノーマルシリーズはピラーアンテナになっているので、使用するときは窓から手を出して伸ばさなければならず、不便ですし質感も問題です。 細かい部分まで質感にこだわる人は、カスタムシリーズを最初から選んだほうがよさそうです。 この車は全高がかなりあるので、手が届きやすいようにアンテナは左端に寄せて設置してあります。
「カスタムRS」には、見慣れたデザインの15インチアルミホイールが装備されます。 もともと「ソニカ」のためにデザインされたはずなのですが、その後ずいぶん多くの車に使い回しされているので、そろそろ新デザインの15インチアルミも用意して欲しいところです。 このデザインはあまり大きく見えず、また、掃除が大変なので、そういった面でももうちょっとシンプルなデザインのアルミホイールを用意して欲しいですね。 タイヤサイズは、165/55R15で、軽自動車としては大きめのサイズなのですが、「ワゴンR」がモデルチェンジでこのサイズに追いついたので、今後は他のメーカーでもこのサイズが標準となっていくでしょう。 「カスタムX」は、155/65R14というタイヤサイズになります。 基本的には足回りは「ムーヴ」と共通になるのですが、サスペンションはよりソフトな味付けとなっていて、ベンチレーテッドディスクブレーキがターボの4WD車しか装備されないといったような違いもあり、まったく同じものというわけではありません。 スタビライザーは、フロントは全車でリヤは「カスタムRS」のみ装備されています。 「カスタムRS」はローダウンサスペンションになっているので、他のグレードより乗り心地が少し硬めになります。
次は、専用装備を持つインテリアを見ていきます。
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