カーチェック

DAIHATSU ムーヴ カスタム

[(カスタム)外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室 試乗レポ]
[(ムーヴ)外観デザイン 外装パーツ インパネ周り 試乗レポ]

フルフラット 「なんでもあり」のインテリアなので、フルフラットもやってみました。
 こういうときにはベンチシートが威力を発揮します。
 前席のヘッドレストを外せば(写真では運転席にビニールがあって外せませんでした)、まるでベッドのようなフラットな状態になります。
 大型のアームレストがシート間を埋めているので、まったく隙間もありません。
 高級車なみの装備と質感を持ちながら、昼寝まで楽しめちゃうんですね。
 まさに脱帽です。

カスタムXのエンジン エンジンは、4気筒ターボ、3気筒ターボ、3気筒DOHC(NA)の3種類。
 パワーは従来型と同程度ですが、3気筒ターボはより低回転で最大トルクを発揮するように改良されていて、扱いやすくパワフルな走りができそうです。
 うれしいのは燃費がかなり向上されていること。
 特にターボモデルはカタログ値で2km/L以上も向上しているので、実用燃費もNAモデルと同程度の燃費が期待できます。
 また、マフラーには世界初のインテリジェント触媒を採用し、新車時の走行・環境性能を長く維持できるとういのもうれしいですね。
 NAエンジンは「超-低排出ガス」認定を受けています。(ターボエンジンは「優」です)

アルミホイール&タイヤ 14インチのアルミホイールは、切削タイプでとてもキレイ。
 トップグレードのRSには、ライバルを圧倒する15インチアルミホイール+165/55R15タイヤを装備します。
 RSには、信頼性の高いベンチレーテッドディスクブレーキも装備されます。
 サスペンションやエンジンマウントを新開発することで低振動・低騒音を実現したそうで、聞くところによれば静粛性はカローラクラスなみなのだとか。
 軽にしては珍しく、ボンネットの裏に遮熱+遮音材まで貼り付けてあるくらいですから、かなり期待できそうです。
 今回はまだ試乗車がなかったのでそれを確かめることはできませんでしたが、エンジンをかけた段階では残念ながら静粛性の向上を実感することはできませんでした。
 数日後には試乗車が入るそうなので、これはそれまでお預けということですね。
 あ、それから、スモールカー初のレーダークルーズコントロール(前走車との距離を最適に保ちながらスピードを自動調整してくれるシステム)も試してみたいですね。(これはたぶん無理ですね。どなたかオーナーレポしてください!)


<ここからカスタムRSリミテッドの試乗レポ>

試乗したRSリミテッド 発表会開催中のダイハツのディーラーに行って、カスタムRSリミテッドとムーヴXに試乗してきました。
 近くのディーラーなのですが、いつも非常に親切で、試乗コースも直線あり、カーブの連続する坂道あり、長い下り坂と道路の継ぎ目ありと絶好のコースを用意してくれています。
 大変感謝していますし、やはり、次に買い替えるときはこういうお店で買い替えたいと思いますよね。
 魅力的な車もたくさん出てきましたし、こういうディーラーがたくさん増えてくれるとうれしいです。
 なお、このページではカスタムRSリミテッドの試乗レポを紹介します。
 ムーヴXの試乗レポは、写真とともに後日追加しますので、もうしばらくお待ちください。

カスタムRSリミテッドのメーター まず、「カラカラ キューン」という音でかかる4気筒エンジンは普通車のような音で、「お!静かだな」という感じ。
 しっかりとした手ごたえのシフトレバーをDに入れると、まったく振動がないのに驚きます。
 マックスRSもそうですが、この車も信号停車時の振動がまったく無く、エンジンがかかっているのがわからないくらいです。
 エンジンの振動は、走り始めから高回転までほとんど感じません。さすがは4気筒エンジンといった感じです。
 やはりターボエンジンなので3000回転付近からグーッと力が出るのですが、それほどドッカンターボという感じでもなく、ターボ車に乗り慣れた人であれば扱いやすい部類に入るでしょう。
 音質は、低回転から高回転まで「ウーン」というこもりぎみの低音で、元気が良いというよりは大人のエンジンという感じで、高級感のあるこの車には雰囲気が良く合っています。
 タービンの音はほとんどしませんし、全体的に音量は小さめで落ち着きのある感じです。
 回転の伸びは4気筒エンジンらしくスムーズで豪快、やはり最もパワーが出る6000回転付近が一番おいしくなっていて、胸のすく加速が楽しめます。
 870kgの車両重量や低音ぎみのエンジン音によって、軽快さのない「重量級の加速」という感じですが、絶対的な速さはトップレベルですし、6000回転以上でも苦しそうな感じはまったくなかったので、高速道路ではかなり気持ちよく走れそうです。

ステアマチック採用の本革ステアリング 乗り心地は、ローダウンサスを採用したスポーツモデルにしてはかなりマイルドです。
 55扁平タイヤを装着しているわりには突き上げ感がほとんどなく、乗り心地重視のムーヴシリーズとあまり変わらない快適な乗り心地です。
 ロードノイズも非常に小さく、これは新開発のフロントサスペンションの効果ではないかと感じました。
 マイルドな味付けのサスペンションのおかげで、スポーツタイプにしてはややロールが気になります。
 また、クイックなハンドル操作をするとフワッと車体が傾きます。
 その後のおさまりは良いので不安はないですが、「ピュアスポーツはマックスRSに任せて、ムーヴカスタムRSはあくまで高級車なのだ」というコンセプトなのだろうと感じました。
 タイヤのグリップも車両重量やエンジンパワーに対してやや不足している感じで、ワインディングで攻める車とは思わないほうが良さそうです。(そういう車ではないですよね)
 これはサスペンションだけのことではなく、ステアマチックを採用した点についても言えます。
 インパネシフトでいつでも簡単にアクティブシフトを楽しめるマックスに対して、別にスイッチONの操作を必要としステアリングを切りながらのシフトチェンジがしにくいステアマチックを採用したムーヴは、本格スポーツ走行というよりは直線道路での+αの楽しさを追求したという感じ。
 シフトチェンジの反応も、呼応性よりもショックの吸収に重点を置いた感じで、状況によって操作から実際のチェンジまで若干のタイムラグ(約1秒以内)がありますが、ストレスを感じるレベルではありません。
 無理な回転数にチェンジしようとすると「ピピッ」と怒られてしまいますよ。
 全体的な雰囲気としては、とにかく快適で上質な走りが楽しめ、高速道路などでもストレスを感じずに走ることができるという感じで、「インテリジェントスポーツ」という言葉が似合うのではないかと思いました。
 高級感のあるインテリアと走りに余裕のパワーをプラスした車が欲しいと思うなら、この車は間違いなく第一候補として挙げられるでしょう。

 さて、いかがでしたか?
 かなり細かく紹介しましたが、まだまだこの車の魅力をすべて紹介できたわけではありません。
 ぜひ一度実車に触れて、できれば試乗もしてみてください。
 軽に対する考え方が変わるかもしれませんよ。

 それにしても、本当にすごい車が出てきてしまいましたね。
 MAX、Copen、MOVEと、ダイハツの勢いが止まりませんね。
 最近のダイハツ車のクオリティアップには目を見張るものがあります。
 今までも、先進装備をいち早く取り入れて業界をリードしてきたダイハツですが、まだまだ勢いは衰えそうにないですね。
 ユーザーの声にもよく耳を傾けてくれていますし、これからまたどんな車を世に送り出してくれるのか、非常に楽しみになってきました。
 これからの軽を語る上で、このムーヴは絶対に外せない車と言えるでしょう。

 次ページ以降に、もうひとつのファミリー向けムーヴ「ムーヴ X」についての情報を追加しました。
 カスタムとの違いを中心に紹介していますので、ちょっと雰囲気の違うムーヴもぜひご覧ください。


        


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