DAIHATSU　ムーヴ　カスタム

[（カスタム）外観デザイン　外装パーツ　インパネ周り　シート周り　荷室　試乗レポ]
[（ムーヴ）外観デザイン　外装パーツ　インパネ周り　試乗レポ]

　フロントシートは好評のカスタムベンチシートを受け継いでいますが、旧型よりもサポートが良くなった気がします。
　サイズが大きくクッションも十分にあるシートは座り心地もよく、広々感があります。
　ベンチシートですが、左右のサポート部は硬めでしっかりしているので走行中でも体が安定しそうです。
　ビニールがかかっていたのでアームレストは使えませんでしたが、やはり大きいですね。
　高さをもう少し高めにしてもられるともっとうれしいのですが。
　ところで、フロントシートの写真って、普通は窓枠が邪魔してこんなふうに撮れないんですよ。
　なんでこんなアングルが実現できたかというと、ほぼ直角まで開くドアのおかげなのです。
　この車、全ドアがほぼ直角まで開くので、荷物の出し入れやチャイルドシートの取り付けなどに非常に便利です。
　また、乗降時にドアに足が当たって傷をつけてしまうこともありません。
　ネイキッドが先にこれを実現していましたが、この車は外から見たときにヒンジ（ドアを支えているところ）が見えないように工夫されています。
　ただし、前席は直角まで開いて乗るとドアを閉めるときに手が届かなくなるので注意しましょうね。

　リアシートはとにかくすばらしいです。
　できれば自分で運転するよりもリアシートに乗りたいと思うくらい快適です。
　さすがにシートアレンジ優先なのでクッション厚が足りず、包み込まれるような感じでもないため、前席よりも座り心地は良くないですが、それでもサイズは余裕がありますし、何と言っても２５０ｍｍのスライドはたまりません！
　写真でもわかるとおり、「一応動きますよ」というようなレベルではなく、びっくりするほど動きます。
　スライドは左右一体式になっているので、アレンジは若干制約がありますが、そのぶん手間が省けて簡単に両席のスライドができます。
　一番後ろまで下げたときの足もとのスペースはとにかく広く、小型車のヴィッツと比べても遜色ないレベルです。
　これなら人を乗せるときに「軽だから狭いけど」なんて言う必要はまったくありません。
　頭上空間も余裕がありますし、トールワゴンで最大の室内スペースは、数値だけでなく感覚的にも体感できます。

　フロントのドアトリム。
　非常にシンプルできれいなデザインで、旧型よりも大幅に質感がアップしましたね。
　布も効果的に使われていますし、ドアインナーハンドルもシンプルなデザインに変更されました。
　ＲＳにはメッキインナーハンドルを採用するので、さらに高級感のあるインテリアとなります。
　ドアポケットは少し小さめですけど、その他の収納が充実していますから、これだけあれば十分でしょう。
　室内幅を軽最大の数値まで広げたわりには、立体的なデザインができていますよね。
　すばらしいです。

　リアドアトリムも大幅に改善され、ドアアームレスト上にあったカップホルダーを下に移動することで、カップホルダーとドアアームレストの同時使用を可能にしています。
　パワーウィンドウスイッチのデザインまで、すべて一新してありますよ。
　リアスピーカーも、軽にしては珍しくドアに埋め込まれています。
　こういった様々な改良が「軽とは思えない室内空間」を生み出しているのですね。
　好みの問題かもしれませんが、これでインテリアのカラーがベージュなどの明るい色だったら、広い室内がさらに広くくつろげる空間になるのになぁと思います。
　実際の広さはトップレベルですから、あとは視覚的な広さも演出してくれたらうれしいと思うのですが、ダメですかねぇ。

　天井は、予想どおりちゃんと布貼りになってました。
　運転席のサンバイザーにはバニティミラーが装備されますが、このフタにスライド式を採用しています。
　普通は跳ね上げ式などが多いのですが、使用するたびにフタを開ける必要があります。
　このスライド式の場合は、開けたままにしていてもサンバイザーを収納できるので、再度使用するときはサンバイザーを下ろせばすぐに使えるというメリットがあります。
　この車はかなりユーザーの声に耳を傾けているというか、実際に使うときのことをとことん考えて作ってあるなと感心しました。

　まだまだ驚いてもらいましょう。次へどうぞ。