いまや三菱を代表する人気の軽自動車となっている「eKワゴン」ですが、その歴史は意外に浅く、初代eKワゴンは2001年10月にデビューしました。
それまでは、三菱の軽自動車といえば、ミニカ、トッポ、パジェロミニなどが人気でしたが、新シリーズとして2001年から投入された「eK」シリーズの第一弾がeKワゴンだったのです。
ホンダが、最近になってそれまでの車名を捨てて新たに「Nシリーズ」として軽自動車を展開し、ブランドイメージを高めようとしていますが、ちょうどそれと同じようなことを三菱が2001年にやっているわけです。
eKワゴンが登場してからは、eKスポーツ、eKアクティブ、eKクラッシィと、次々に車種を増やし、eKシリーズは三菱を代表する車種へと成長しました。
もっとも、ホンダのNシリーズのように、まったく異なる車種をすべてNシリーズとして統一したわけではなく、eKワゴンのボディバリエーションを複数展開しただけですので、ちょうどダイハツのキャストが3タイプのボディバリエーションを展開しているのに似た戦略でした。
このころ、軽自動車は新ジャンルとしてセミトールワゴンが流行していました。
セミトールワゴンとは、全高を1550mm弱とし、室内を広く取りながら立体駐車場にも対応した車で、走りや燃費などもバランスが取れていたことから、当時は人気が出ました。
eKワゴンは、低価格で飽きの来ないシンプルなデザインと高い実用性が評価され、たちまち人気車種となりました。
しかし、その後はより広い車を求めるニーズが高まったこともあり、人気が落ち着いていきます。
そこで今度は、日産にOEM供給を開始し、販売台数を増やすことに成功。
二代目はキープコンセプトで着実に販売台数とネームバリューを保ちつつ、三代目になって日産との共同開発により上質感も手に入れた人気車種へと成長しています。
三代目では、eKシリーズとしては初めてとなるハイトワゴンタイプのeKスペースも発売し、「三菱の軽=eK」というブランドイメージが完全に定着しました。
ちなみに、「eK」とは、「いーけー」と読み、「良い軽」が由来です。
そんなeKワゴンの中古車は、激安中古車が非常に見つけやすい状況になっています。
初代eKワゴンが爆発的にヒットしたためタマ数が多く、もともと低価格の車でもあるため、年式の古い車両は本当に激安価格で売られています。
ありとあらゆる状態の車両が出回っているので、予算内に収まる格安中古車を探すのはそれほど苦労しません。
eKワゴンの中古車を探す際に気を付けたいのは、二代目のみスライドドア車があるという点です。
二代目eKワゴンは、左後ろドアが、通常のヒンジドアかスライドドアのどちらかを選べるという、非常にユニークな車でした。
ですので、広さにはそれほどこだわらないけど、スライドドアの安い軽自動車が欲しいという場合には、二代目eKワゴンがおすすめです。
軽自動車でもスライドドア車は人気なので、中古車でもどうしても高値になっていますが、二代目eKワゴンのスライドドア仕様なら、格安でスライドドア車を手に入れることができます。
その他の点としては、三代目からデザインもサイズもまったく異なるものになってしまっていて、日産版の名前も「オッティ」から「デイズ」へと変わっていますので、二代目までと三代目からではまったく別の車と考えて探す必要があります。
そこそこ広くて実用性もあって、しかも格安の軽自動車が欲しいという場合には、eKワゴンは第一候補として挙げられる車です。
2015年11月現在、20万円以下の激安中古車は734台もありましたので、お気に入りの車両がすぐに見つかるはずです。
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eKワゴンの新車情報
(参考)eKワゴンの詳細記事
MITSUBISHI eK WAGON(初代)
MITSUBISHI eKクラッシィ(初代上級モデル)
MITSUBISHI eKワゴン(二代目)