12月にフルモデルチェンジする予定の新型スペーシアの概要が発表されました。
東京モーターショーに実車が展示されていたので、デザインについてはすでに知っている人も多いと思いますが、装備の内容もすごいんです。
これは、圧倒的な人気を集めているN-BOXの販売に影響を与える存在になるかもしれません。
まずは安全装備ですが、軽自動車初となる後方自動ブレーキを採用しています。しかも全グレード標準装備。
前方はもちろん人にも対応した自動ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポートを搭載。
全方位モニターは、狭い交差点などでフロント左右を見渡す機能も採用。
さらに、これも軽自動車初となるフロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイまで採用しています。
しかも、ナビと連動してルートを表示することまで可能。
これはもう完全に高級車の領域です。
そして、快適装備では、後席に風を送るスリムサーキュレーターや風量調整機能付のエアコンルーバーなどを採用。
スライドドアが閉まったら自動でドアロックまで完了してくれる、パワースライドドア予約ロック機能も採用しています。
デザイン面では、カスタムには超大型のフロントグリルと薄型のLEDヘッドライトで迫力のフロントマスクを、そしてノーマルモデルには愛嬌のあるフロントマスクを与え、まったく雰囲気の異なるモデルに仕立てています。
後方視界支援ミラーや後席用サーキュレーターなど、ライバル車からいいとこ取りした装備などもあり、本気でN-BOXを抜く地位を目指しているのがわかります。
すでにディーラーでは簡易カタログが配布されていて、主要装備やカラーリングなどを見ることができますが、スペーシアの一番の売りである燃費についてはまだ公表されていませんので、ここで新型N-BOXと大きな差がつけられれば、N-BOXとの首位争いが見られるようになるのではないかと期待されます。
スズキからは、同じ12月にクロスビーという普通車も発売されます。
これは、ハスラーをそのまま大きくしたようなデザインの車ですが、1リッターターボ+ハイブリッドで、しかもコンパクトSUVという非常に魅力的な車なので、かなり集客力はあると思います。
そこへ新型スペーシアの発売も合わせてきたことで、スペーシアの販売にもかなり好影響が出ると思われます。
N-BOXの首位はしばらく変わることはないと思いますが、最初の数カ月間は新型スペーシアの登場で販売ランキングの大変動も予想されますので、要注目ですね。