カーチェック

DAIHATSU ムーヴ

L [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室その他]

カスタムRS [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り&試乗レポ]

カスタムのインパネ インパネの基本デザインはノーマルシリーズと共通ですが、左右に伸びる細いシルバーパネルが上質な印象を与えています。
 安全装備は、ノーマルシリーズでもかなり進んでいるほうですが、カスタムシリーズはさらにそれ以上で、ニーエアバッグを含めた7エアバッグ、ダブルプリテンショナー機構、スタビリティコントロールなどを採用するほか、レーザーレーダーとカメラによるプリクラッシュセーフティシステム、レーダークルーズコントロール、車線逸脱警報機能を統合したインテリジェントドライビングアシストシステムを軽で初めて採用しています。
 つまり、高速道路などでは、自動で追従走行しながら、車線をはみ出そうになったら警報し、先行車が急ブレーキをかけたときは自動的にブレーキをかけ、衝突しそうになったらシートベルトの引き込みを行い、衝突してしまったら7つのエアバッグで乗員を保護するという、何重もの安全装置が働くわけです。
 ここまで充実した安全装備を用意している車は、普通車を含めてもまだそう多くはありません。
 もちろん、これらすべての装備を付けると35万円以上かかり、また、状況によってはすべてが役に立つわけでもありません。
 しかし、「軽だから」と言って安全装備を省こうとするのではなく、軽であっても実用化されている安全装備は積極的に採用しようという姿勢はすばらしいと思います。
 万一のときに被害を受けやすいのはやはり小さい車なのですから、小さい車ほど安全装備は重要なはずです。
 そういった意味でも、この車の存在価値は非常に大きいと思います。

カスタムのメーター 上級車種には、「ソニカ」に続いて自発光メーターが装備されます。
 ダイハツは、自発光メーターの採用が他社と比べて遅かったのですが、一度採用すると一気に普及させてしまうのもダイハツの特徴で、今後は自発光メーターの採用車種が増えていくものと思います。
 エンジンをかけると点灯するメーターは質感が高く、また、平均燃費、瞬間燃費、航続可能距離、外気温といった情報を切替表示できるマルチインフォメーションディスプレイまで付いています。
 特に、平均燃費や航続可能距離の表示は非常に助かるもので、給油に関するストレスもずいぶん軽減されます。
 ただ、やはりメーターの位置が低くて遠いので、見やすさという点ではやや疑問を感じます。
 自発光メーターであることを助手席の人に見せられるという利点はありますが、やはりメーターの位置は再検討して欲しいです。
 なお、一部グレードでは通常のメーターになります。

ステアリングスイッチ付きMOMOステ 「カスタムRS」は、とにかく装備が豪華で、このステアリングスイッチ付きMOMOステアリングも専用装備の1つです。
 左側がオーディオスイッチで、ボリュームなどをハンドルから手を離すことなく操作できます。
 また、右側のエアコンスイッチでは、温度設定やオートスイッチのON/OFFなどができ、視線移動を最小限に抑えることができます。
 実際に、試乗中にエアコンスイッチを操作してみましたが、非常に便利でした。
 ステアリングスイッチは、便利・安全・スマートであり、さらに夜間にはイルミネーションも点灯して質感も高いです。
 これは贅沢装備というより便利装備なので、ぜひ他社も採用してほしいですね。
 なお、オプションでアドバンスドオペレーションパックというものが用意されていて、プッシュボタンスタート、オートライト、リバース連動ドアミラーといった、よりハイクラスな装備でさらにプレミアム感を得ることも可能です。

オーディオ オーディオは、ノーマルシリーズと同じく全車CDプレーヤー(CD−R/RW対応)+10cmフロント2スピーカーとなりますが、カスタムシリーズはメーカーオプションが充実していて、HDDナビ(G−BOOK ALPHA対応)/DVD/CD/MD/TVなどを統合したAVシステムや6スピーカーパックなどを用意しています。
 フロントドアスピーカーが高い位置にあり、ツィーターもピラーの高い位置にあるため、全体的にクリアな音質が望めそうで、これは非常に興味があります。

カスタムRSのシフト周り 「ソニカ」と違い、最上級グレードでもゲート式シフトやマニュアルモードの設定はありません。
 スイッチ類を少なくまとめたオートエアコンは質感が高く、慣れれば手探りでも操作できそうです。
 「RS」はミッションがCVTなんですが、シフトの表示が「PRNDSB」となっていて戸惑いました。
 「S」まではわかるのですが、「B」というのが理解できずに、「まさかバックではないよな」と思いつつ試してみると、どうやらローギヤーのようです。
 それなら「L」のほうがわかりやすいと思うのですが、「B」というのはどういう意味でしょうか。
 今度説明書を見る機会があったら調べてみます。

直角開きドア 最近のダイハツ車はほとんどそうですが、この車もすべてのドアがほぼ直角まで開きます。
 ドアって意外に邪魔で、大きな荷物を入れようとしてドアに引っかかってしまうということもありますから、スライドドアに近い乗降性の直角開きドアは何かと便利です。
 フロントのステップを低くしたこともあって、とてもスムーズに乗り降りできます。
 狭い駐車場などでは、あまり開きすぎてしまうのも心配ですが、途中でしっかりストッパーが効くので、風の強い日だけ気をつけておけば特に問題はないでしょう。
 ただ、同乗者には「あまり勢いよく開けないように」と言っておいたほうがよいかもしれません。

 最後は、シート周りと試乗レポートです。


     

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