取材日:2003/10/1
SUZUKI ワゴンR FX
[(RR)外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室]
[(ノーマル)外観デザイン 外装パーツ インテリア&試乗レポ]
ここからは、「RR」シリーズではなく、普通の「ワゴンR」を紹介します。 基本的な部分は同じなので、「RR」シリーズとの違いや補足説明などを中心に進めていきます。
まずは、フロントフェイス。 迫力のある「RR」シリーズと比べるとこちらはやや大人しくて、かっこいいというよりはかわいい感じ。 こちらは、かなり旧型のイメージを残したデザインになっていますね。 少し縦長になったヘッドライトによって、少し幅広になったように見えます。 スズキのマークは大きくなってフロントグリル内に移動したため、かなり目立つようになりました。 やはり「ワゴンR」はスズキを代表する車であるということの証なのでしょう。
写真の車は「FX」というグレードで、NAエンジン+充実した装備の量販グレード。 フルカラーボディにスモークガラスなどを採用しているので、外観を見る限り安っぽさはありません。 また、装備面でも、CDプレーヤー、両席エアバッグ、キーレス、電動格納式ドアミラー、セキュリティアラームシステムなど、日常の使い勝手という面では申し分ない内容。 価格は、965,000円(2WD、4AT)などとなっていて、ライバルの「ムーヴ」とほぼ同じ水準。 サイズ的にもほぼ同水準なので、「ムーヴ」と迷われる方も多いでしょう。
横からのシルエットは、絶版となった三菱の「トッポBJ」に似た雰囲気があります。 水平にまっすぐ伸びた長いルーフや垂直に近いバックドアなどを見ると、限りなく1BOXに近づいたという感じがしますね。 スペース効率を追い求めたというのが、形に表れています。 サイドシルが旧型より厚くなっているので、全高は変わっていないのにボディの厚みが増したように感じます。 居室を広げるために、よりロングキャビン・ショートノーズのデザインになりましたが、ホイールベースは旧型から変更なし。 「ワゴンR」の特徴の一つでもある軽トップレベルの小回り性能を犠牲にしたくなかったのでしょう。
「RR」シリーズに比べると、グッとおとなしい印象のリア。 あまりにもおもしろみのないデザインは、乗用車というより貨物車という感じがしないでもないですが、「MRワゴン」や「ラパン」などのデザイン優先の車もラインナップしているスズキだからこそ、このように思い切った実用重視のデザインを採用することができるのでしょう。 「ワゴンR」は、Mターボエンジンを搭載した「FT」や「FS」というグレードも用意されています。 「FT」は基本的にエンジンのみの違いで、外観はこのまま。 ベンチレーテッドディスクブレーキやABSが標準装備となりますが、それでも11万円の差はちょっと微妙なところ。 「FS」には、さらにエアロパーツ、アルミホイール、フルオートエアコン、6スピーカーなどの豪華装備がついて、20万5千円アップ。 ちなみに、装備を極力簡素化した「FA」というグレードもあり、こちらは11万円安と、ほぼ10万円刻みでグレードが設定されているので、予算に合わせて選ぶことができ、なかなかうまく考えてあると思います。 ボディカラーは、淡いメタリック色を中心とした8色が用意されています。
リアビューは、とにかくシンプル。 あまりにもシンプルすぎて商用車に見えなくもないですが、「実用重視」というこの車のキャラクターがよく表れていると思います。 ウインカーやブレーキランプなどの位置が旧型より若干高くなったので、視認性もアップしました。 ハイマウントストップランプが全車標準装備となっているのもうれしいところ。 エンブレムがステッカーから立体成型に変わったため、車格もアップしたように感じますね。
引き続き、「RR」との違いなどを中心に見ていきます。
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