カーチェック

ここでは、毎回1車種をピックアップし、雑誌等ではあまり触れられていない
デザイン、質感、使い勝手にこだわって徹底的にチェックしていきます。

(2006/6〜現行モデル)
取材日:2006/6/14

SUBARU ステラ

[カスタムの外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室ほか]
[ノーマルの外観 ノーマルの室内&試乗レポ]

 ノーマルシリーズのインテリアと試乗レポートを最終ページに追加しました!上のリンクからどうぞ。(6/23)
 初めての方は1ページ目から順番にご覧ください。

 最近になって積極的に軽自動車のラインナップを拡充しているスバルから、今度は実用性を重視した新型車「ステラ」が発売されました。
 「R2」や「R1」と比べると落ち着いたデザインですが、そのぶん使い勝手は非常に良くなっています。
 スバルは、走りを重視するため今まではあまり背の高い車を作りたがりませんでしたが、この車はムーヴやワゴンRなどとほぼ同サイズのスバル初の本格的なトールワゴンという点でも注目されます。
 では、さっそくどんな車なのかチェックしてみることにしましょう。
 なお、グレードや年式によって装備内容は異なりますので、購入を検討される際は、必ずカタログ等でご確認ください。

フロントフェイス この車には、「ステラ」(以下、ノーマルシリーズ)と「ステラ カスタム」(以下、カスタムシリーズ)という2種類のシリーズがあります。
 この写真はカスタムシリーズのもので、4灯式ヘッドライトや大型フォグランプを装備するほか、フロントグリルやバンパーも専用デザインとなり、迫力のあるフロントマスクとなっています。
 この車は一応「プレオ」の後継車種に当たり、バンパーのデザインなどはその面影も残っている気がしますが、ヘッドライトの位置が高くなり全高も高くなったため、全体的にずいぶん大きくなったように感じます。
 大きなメッキのフロントグリルも、車格がアップしたように感じさせていますね。
 ちなみに、「プレオ」はまだしばらくの間低価格車として継続販売されるようです。
 ヘッドライトと別体でデザインされたウインカーは最近の車では珍しく、この車の個性が感じられる部分のひとつです。

斜めから 斜めから見ると、「プレオ」のイメージを残しつつも、さらにミニバンらしいスタイルになったのがわかります。
 ボンネットを短くし、フロントウインドウをやや寝かせて三角ウインドウを設けるなど、明るく開放感のある室内を目指した車であることがデザインからも読み取れます。
 また、ルーフの絞りがほとんどなく、直線的な面で構成されたボディは、スペースユーティリティを高めようとした姿勢の現れでしょう。
 Aピラー以外をすべてブラックアウトしたデザインは「プレオ」から受け継いだものですが、ホンダの新型車「ゼスト」も同じ手法を取り入れており、デザイン、サイズ、発売時期などが近いため、「ステラ」と「ゼスト」は直接のライバル関係となりそうです。

サイドビュー サイドビューはかなり「プレオ」のイメージを残していますが、ボンネットはより短く、テールゲートはより垂直に、ホイールベースはより長く、そして全高はより高くと、室内空間を大幅に拡大したデザインとなっています。
 「プレオ」と比較すると、全高は約7〜9cmほど高く、ホイールベースは約5cmほど長くなっていますが、2360mmというホイールベースは最近の軽の中ではどちらかというと短いほうで、居住空間をある程度確保しながら旋回性能も重視しているようです。
 1645mmという全高はワゴンRやムーヴなどよりも高く、トールワゴンタイプの中ではタントに次ぐ背の高い車ということになりますので、洗車のときなどはちょっと大変かもしれません。
 ガラスの面積が大きくて開放感があるのもこの車の特徴ですが、全面UVカット機能付きのガラスを採用しているので安心です。
 スモークガラスは、カスタムシリーズには標準装備されています。
 ちなみに、写真の車のアルミホイールはオプションです。

斜め後ろ 斜め後ろから見るとあまり個性はなく、ムーヴにワゴンR RRのバンパーを付けたような車に見えなくもないですが、「R2」とは違って積載性を重視したデザインであることは一目でわかります。
 グレード構成は意外にシンプルで、ノーマルシリーズは廉価グレードの「L」と充実装備の「LX」、カスタムシリーズはNAエンジンの「カスタムR」とスーパーチャージャー付エンジンの「カスタムRS」という4種類。
 価格は、「L」ならば987,000円からと、ライバルと比較してもかなりがんばっていますが、最上級グレードの「カスタムRS」になると、1,396,500円からとなり、装備内容から考えるとちょっと割高感もあります。
 この車に限らず、スバルの軽はトップグレードがいつも割高な価格設定になっていると思うのは私だけでしょうか。
 確かに廉価グレードは魅力的な価格ですが、CVTが新開発ではあるものの、その他については既存パーツやメカの流用も多いわけですから、トップグレードについてももう少し割安な設定にして、「高性能車が安く買える」という後発ならではの魅力も持ち合わせて欲しかったという気がします。
 ボディカラーはノーマルシリーズが7色、カスタムシリーズが6色用意されていますが、インテリアカラーはノーマルシリーズがアイボリーでカスタムシリーズがブラックと決められていて、自由に選ぶことができないのがちょっと残念です。

リヤビュー フロントからではそれほど感じませんが、リヤから見るとかなり背の高い車であることがわかります。
 リヤビューの特徴は、縦長のリヤコンビランプ、スポイラー風のテールゲートトップ、バンパーに合わせて膨らみを持たせたテールゲートボトムなどですが、全体としてはあまり個性を主張せずにだれにでも受け入れられやすいデザインとなっています。
 特別新しい車という感じはしませんが、そのぶん、初めて見ても違和感を感じません。
 個性的なリヤデザインを持つ「R2」や「R1」との共通点は、六連星オーナメントくらいですね。
 マフラーは普通に1本出しですが、「R2」とは取り回しが違うようなので、燃費向上などなんらかの目的できちんと練り直しているようです。
 ルーフの可倒式アンテナが右側に寄っているのは、「背の低い人でも届きやすいように」という配慮からなのだそうです。
 リヤワイパーは全車標準装備となっています。

カスタムRS スーパーチャージャー付エンジンを搭載する「カスタムRS」は、最近の車としては珍しく、この写真のようにボンネットに大きなエアインテークが付きます。
 「プレオ」にはこれが無かったので、おそらくどうしても必要なものではなく、デザイン上のアクセントという意味のほうが大きいものと思います。
 「カスタムR」との外観上の違いはこの1か所だけなので、やはりグレードによる差別化のためのものでしょう。
 といっても、もちろんこれは飾りなどではなく、中には大きなインタークーラーがあり、エンジンの性能を最大限に引き出してくれます。
 注目なのは、この64馬力DOHCスーパーチャージャーが、従来のハイオク仕様からレギュラー仕様に変更されていることです。
 「パワーで考えればスーパーチャージャーが欲しいけど、ハイオク仕様ではガソリン代が・・・」と思っていた人も、この車なら安心して買えます。
 また、燃費も「R2」のスーパーチャージャーと同水準なので、ガソリン代の負担はかなり軽くなるはずです。
 ただし、最大トルクはハイオク仕様よりも1kg・m細くなり、その回転数も800回転高くなっているので、「R2 S」と比べると発進時のパワフルさは若干劣りそうです。

 次は、エクステリアのパーツを細かく見てみます。

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