カーチェック

SUBARU ステラ

[カスタムの外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室ほか]
[ノーマルの外観 ノーマルの室内&試乗レポ]

インパネ インパネのデザインはカスタムシリーズと共通ですが、ノーマルシリーズはインテリアカラーがアイボリーとなるため、ずいぶん明るく柔らかなイメージになっています。
 もちろん、室内寸法もカスタムシリーズと同じなのですが、こちらのほうが視覚的に広く感じます。
 しかし、オーディオは一般的なデザインの1DINサイズのCDプレーヤーになってしまうので、質感を重視するならカスタムシリーズを検討したほうがよいかもしれません。
 ちなみに、「L」はインパネの2スピーカー、「LX」はフロントドアの2スピーカーとなり、グレードによって音質にも差がありますので、グレードを選ぶ際にその点も注意する必要があります。
 また、外部入力端子もノーマルシリーズには装備されていませんので、携帯型プレーヤーを車内で聴きたいと思っている人は注意しましょう。

メーター メーターはノーマルシリーズ専用のデザインで、ホワイトパネルの採用で明るく視認性の良いメーターとなっています。
 ドアを開けると照明が点灯する「気くばり照明」はカスタムシリーズ同様に採用されていますが、タコメーターは装備されません。

フロントシート サイド部とメイン部でシート生地を分けたアイボリーカラーのシートは、肌触りがよく柔らかめ。
 ゆったり感を重視しているのでサイドサポートはあまりありませんが、デザインは上質感があります。
 写真の車はユーティリティーパッケージ装着車なので、シート生地は撥水加工されています。
 アイボリーカラーは汚れが目立ちやすいので、ノーマルシリーズは特にユーティリティパッケージを検討する必要があるでしょう。
 シートリフターやアームレストは「L」には標準装備されませんが、「グレードアップパッケージ」として電動格納式ドアミラーなどとともに装備することができます。

リヤシート  リヤシートの居住性ももちろんカスタムシリーズと同じです。
 しかし、廉価グレードの「L」はシートスライドができず、また、室内長も20mm短くなります。

フロントドアトリム ドアトリムのデザインもカスタムシリーズと共通ですが、明るいカラーでより上品なイメージになっています。
 この写真だと、ティッシュボックスが入るように工夫されたドアポケットの形状がよくわかると思います。

リヤドアトリム リヤドアトリムもクロス入りで質感は高いですね。
 ドアポケットもよく工夫されています。
 ドアロックノブは「R2」のように前の方についていたほうが操作しやすいと思うのですが、手前側に付けたのは何か理由があるのでしょうか。

荷室 荷室の広さもカスタムシリーズと同じですが、明るいので視覚的にやや広く感じます。
 しかし、逆に床の凹凸はよくわかりますね。
 特に明るい色だと隙間や段差などが目立つので、もう少し細部まで気を使った荷室にしてほしかったです。
 荷物固定用のベルトはアイデアものだと思いますけどね。

 では、ここからは試乗レポートをお伝えします。
 試乗したのは、「LX」の2WD車です。
 「R2」や「R1」などとは違ってフット式のパーキングブレーキは、セダンタイプからの乗り換えだと慣れが必要ですが、「プレオ」からの乗り換えなら逆にスムーズで抵抗がないでしょう。
 エンジンをかけてみると、やはり4気筒らしい上品な振動です。
 しかし、エンジンが冷えていて回転が上がっていたこともありますが、「キーン」という金属音のような騒音がずいぶん大きくて戸惑いました。
 これは「R2」にはなかったものなので、もしかすると新開発のCVTに起因するものなのかと思いましたが、試乗車の状態が良くないのかもしれないとも思い、ひとまず気にせず出発しました。
 歩道から国道へ出ると、非常に柔らかなサスペンションが段差の衝撃を十分に吸収してくれます。
 14インチのスチールホイールなので足回りがドタバタするかと思いましたが、サスペンションの柔らかさでうまく吸収して、軽やかな乗り心地を提供しています。
 また、4輪独立サスペンションなので、一つ一つのタイヤが路面の衝撃をそれぞれで吸収している感じで、フラット感のある乗り心地なのが好印象です。
 しかし、「R2」で気になったロードノイズは、やはりこの車も大きめで、2重ドアシールによる遮音性の良さが裏目に出て車内に騒音がこもる傾向がありました。
 エンジンの音は、騒がしさはないものの、回転を上げると「ギュイーン」と大きな音量を立てます。
 加速に関しては、NAエンジンであることとボディの大きさを考慮すればなかなかスムーズで、特に中速域では力強いので、坂道でもけっこうグイグイ上ってくれます。
 交差点の右左折では、さすがに4輪独立サスだけあって変な緊張感がなくスムーズに曲がってくれますが、一定以上のスピードでのカーブはやはり「R2」よりも安定感に欠けます。
 感覚としては、ボディの下半分が「R2」で、上半分だけ別の車であるような、そんな不思議な感じで、重心は思ったほど高くないのですがボディの上半分が左右に振られる感じがありました。
 サスペンションがかなり柔らかく設定されているので、それも影響しているのでしょうし、サイドサポートのあまりないシート形状も影響しているかもしれません。
 高速域での安定感を求めるなら、フロントスタビライザーを装備する「カスタムRS」を検討する必要がありそうです。
 試乗していて「R2」との違いを一番感じたのは、やはり車両感覚のつかみやすさです。
 大きな窓と直線的なボディ形状によって、初めて運転しても緊張感なく乗れますし、少し身を乗り出せばボンネットの両端が見えるので狭い道でも苦労しません。
 トールワゴンタイプでボンネットがよく見える車というのは少ないので、その点はこの車の大きなアドバンテージと言えるのではないでしょうか。
 リヤ周りの視界も良く、これならセダンタイプからの乗り換えでも苦労しないと思います。
 ただ、試乗中最後まで気になった点があります。
 それは、CVTの音に関するもので、走行中ずっと金属音のような騒音が気になるのです。
 そして、特にバックのときは音が大きく、また、反応が鈍い感じでした。
 これは、もしかすると固体差によるもので、試乗車が偶然そうだったのかもしれませんが、熟成された「R2」のCVTと比べると、新開発のCVTはまだまだ改良の余地があるように感じました。

 いかがでしたか。
 気になる点も若干ありましたが、室内も広く、普段使いには便利な車であることは間違いないです(少なくとも「R2」よりは・・・)。
 独自のメカニズムは継承しながら、運転しやすく、クセのないデザインの「ステラ」は、多くの人に受け入れられるのではないでしょうか。
 スバルは、この数年で一気にラインナップを拡充させましたが、やはり数を増やすだけではなく幅広いニーズに応えられるラインナップにすることが大事だと考え、この車を発売したようです。
 誰もが受け入れやすいデザインで、日常の使い勝手を考えたパッケージングで、だけど走りのメカニズムはスバルらしいものという、まさに理想のスバル車と言えるかもしれません。
 細かい点でやや「開発を急いだのかな?」と思われる部分もありますが、熟成されていけばきっとロングライフの車になるはずです。
 次回のモデルチェンジは別名ではなく「新型ステラ」で登場するような、そんな人気車に育てて欲しいですね。
 その素質は十分にある車だと思います。

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