カーチェック
(2013/10〜)
取材日:2013/10/3

DAIHATSU タント

G [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 便利な装備 荷室]

カスタムRS [外観 インテリア]

 元祖スペース系ワゴンの「タント」が、フルモデルチェンジして三代目となりました。
 スペース系ワゴンは他メーカーも最も力を入れているジャンルですが、すでに現在の軽の規格では室内の広さは限界に来ていて、さすがのタントも室内の広さでライバルと差をつけるのは難しくなってきました。
 そんな中、三代目となった新型タントは、ライバルたちの良い部分を徹底的に取り込み、さらに独自のアイデアをプラスして使い勝手を格段に向上させることで、元祖スペース系ワゴンとしてのプライドを保つことに成功しています。
 旧型やライバルたちとの比較を中心に、新型タントを詳しく見ていくことにしましょう。
 先にノーマル系の上級グレード「G」でこの車の基本的な部分を紹介し、後半でカスタムシリーズの「RS」について、ノーマルシリーズとの違いや上級グレードの装備などを中心に紹介します。
 初めて見られる方は、このページから順番にご覧になることをおすすめします。
 なお、装備内容などはグレードや年式によって異なる部分がありますので、あらかじめご了承ください。

フロント

 外観のデザインは、完全なキープコンセプトとなっていて、誰が見ても一目でタントだとわかります。
 しかし、ファニーフェイスだった旧型と比べて、普通にかっこよくなってます。
 上級グレードには大きなメッキグリルが装備されるため、高級感もありますね。

斜めから

 基本的なスタイルは旧型から変わっていませんが、より角っぽくなってシャープな印象になりました。
 ボディサイズは旧型と同じですが、フロントウインドウはさらに垂直に近くなり、Nボックスに近いイメージになりました。
 Nボックスは直接のライバルですし、人気も非常に高い車なので、それを意識したモデルチェンジになるのは当然ですね。
 この車には、そういったライバル車を意識した装備がたくさん採用されていて、「タントを買えばすべて満たされる」というバランスの良さを狙っているようです。

サイド

 全高は1750mmで、Nボックスとスペーシアの中間くらい。
 横から見ると「くの字」になったリヤコンビランプが、三代目の大きな特徴のひとつです。
 ホイールベースが35mm短くなったことにより、最小回転半径が4.4mとなり、小回り性能が向上しています。
 新型タントは、運転のしやすさも大きな特徴となっています。
 角張ったボディ形状などにより、サイズは変わっていないのに旧型よりも大きくなったように感じます。

後ろ斜め

 斜め後ろから見ると、リヤ周りの丸みがなくなり、平面的になったのが印象的です。
 これにより、Nボックスに負けない迫力を手にしています。
 グレードは、両側電動スライドドアの「G」、左側電動スライドドアの「X」、手動スライドドアの「L」といったわかりやすい構成になっています。
 もちろん、その他にも装備の違いはありますが、スライドドアの使い勝手がグレードを選ぶ際の一番のポイントになります。
 そして、それぞれのグレードにスマートアシスト(SA)が設定されています。
 スマートアシストとは、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが統合されたシステムのことで、「ムーヴ」で軽に初めて装備されてから、一気に採用が広まっています。
 ライバルのスズキも似たようなシステムを慌てて新型車へ採用するなど、スマートアシストは軽自動車市場に大きな影響を与えています。

リヤ

 リヤビューは、ほとんど四角い箱といった感じ。
 バンパーの角は、ちょっと違和感があるくらいに直角に折れてます。
 迫力のあるリヤビューとともに、燃費向上のために空力を考えてのことでしょう。
 このジャンルの軽としてはリヤコンビランプが大きめで、それが車格のアップにつながっています。
 グレードにより、リヤウインドウと一体化したリヤスポイラーも装備されていて、カスタムシリーズにしなくてもかっこいいというのも、新型タントの特徴のひとつです。
 ボディカラーは10色も用意されていて、レッドメタリックやグリーンメタリックなどといった珍しい色も用意されているので、個性を出したいという人にも人気が出そうです。

 次は、エクステリアのパーツを細かく見ていきましょう。


   

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