カーチェック

DAIHATSU タントエグゼ

G [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室&試乗レポ]

カスタムRS [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室ほか]

インパネ 写真で見るとあまり特徴のないインパネに見えるかもしれませんが、実際に見ると質感はけっこう高いです。
 2トーンカラーと独特の表面処理などによる質感の高さに加え、デザインそのものが上質なのです。
 「ムーヴ」や「タント」のようなセンターメーターではなく、オーソドックスな配置のインパネですが、それが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 エアコン吹き出し口のメッキリングやグロスブラックパネルを採用したオーディオなど、「タント」と比べるとずいぶん高級なイメージに仕上がっていますが、こういった部分はライバルの「パレット」をかなり意識しているように思います。
 エクステリアもインテリアも、「タント」との共通点はほとんどないのですが、イージーコラムシフトと呼ばれるガングリップタイプのシフトレバーだけが「タント」の派生車種であることを意識させます。
 ただ、シフトレバーの状態を目視しにくく、力加減も難しいコラムシフトは、最近の車ではほとんど採用されなくなってきており、ここは素直にインパネシフトを採用したほうがよかったのではないかという気もします。
 「タント」と比べるとフロントウインドウが傾斜しているので、手が届かないほどルームミラーが遠いという感覚ではないですが、全高が1385mmもあるので、やはり天井は高いです。
 室内幅は1340mmもあり、「タント」より10mm狭いものの、それでも十分すぎる広さです。
 ただ、「タント」よりもインパネの存在感があるので、開放感よりも重厚感のあるインテリアといった感じです。

メーター メーターは、「L」を除いてすべてタコメーター付きの3眼メーターを採用しています。
 自発光式ではないものの、カラフルで見やすく、目盛りが白く常時点灯するため、キレイで質感も高いです。
 液晶表示部には瞬間燃費計も装備されており、常に燃費を意識して走ることができます。
 さらに、エコインジケーター(写真右上)も装備されていて、アクセルオフ時などのガソリン消費の少ないときには「ECO」ランプが点灯するので、これを意識して走ることで自然にエコ運転ができるようになっています。
 この車が低燃費を意識した車であることが、こういった部分からもよくわかりますね。

オーディオ オーディオは、基本デザインは中央に大きなボリュームダイヤルを備えるダイハツ車共通のものですが、実は新しい試みも多く採用されています。
 まずは、液晶表示部とCD挿入部を覆うグロスブラックパネルですが、これは最近のスズキ車が積極的に採用しているもので、これに対抗したものだと思いますが、インパネ周りの質感アップに大きく貢献しています。
 また、エアコン吹き出し口のメッキリングがオーディオパネルの一部を縁取るようにデザインされていて、これも他車にない独特の高級感を醸し出しています。
 さらに、機能面でも、外部入力端子を前面に標準装備し、普段持ち歩いているオーディオプレーヤーなどを簡単に接続して楽しめるようになっています。
 性能的には、CDプレーヤー+10cm2スピーカーと、ちょっと貧弱とも言える内容ですが、質感や利便性に関してはかなりこだわっています。
 音にこだわりたい人やインダッシュナビを装備したい人は、ディーラーオプションなどで対応することになりますが、そうするとインパネとの一体感がなくなって質感に大きな影響を与えてしまうので、その点はちょっと注意が必要かもしれません。

エアコン エアコンは、廉価グレードを除きオートエアコンが標準装備されます。
 デザインは、最近のダイハツ車に共通のもので、質感や操作性も良いです。
 しかし、大幅に質感アップを図っているスズキ車のものと比べると、ややチープに見えてしまいます。
 また、スペース的にもちょっと中途半端な配置に見えてしまうので、どうせならもう少し効率的に配置してインパネシフトにしてしまったほうがよかったのではないかという気がしますね。
 インパネは、上半分のブラックの部分の質感が非常に高いのに対して、下半分のベージュの部分の質感がやや低いのが気になります。
 もう少しトータルでのバランスを考えてくれれば、さらに質感が高くなったのではないかという気がしますね。

カップホルダー この車は、今までのダイハツ車とは違う部分がいろいろとあるのですが、このカップホルダーもそのひとつです。
 ダイハツは、カップホルダーに毎回こだわっていて、複雑なプッシュオープン式を採用し、操作感についても常に改善を重ねてきていました。
 しかし、この車は久しぶりに引き出し式の質感の低いカップホルダーを採用しています。
 フロントドアトリムにドリンクホルダーが設けられているため、インパネのカップホルダーは補助的なものと割り切ってしまったのでしょう。
 しかし、エアコンの風での保温・保冷ができなくなりましたし、コストダウンという印象も避けられません。
 インテリアの質感にこだわり、新たなパーツも積極的に採用する一方で、従来よりもこだわりがなくなった部分も見受けられ、こういった部分には世界的な不況の中でのメーカーの厳しい状況が表れているのかもしれません。

運転席側収納 運転席側の収納は、ふたつのトレイが装備されています。
 キーフリーシステム装備車は、写真のようにイグニッションキーの部分にツマミがついているので、リモコンキーを携帯していればこのツマミを回すだけでエンジンがかかります。
 ただ、スズキのようにプッシュスタートボタンを装備しているわけではないので、その点では先進性は感じられません。
 チルトステアリングは、運転席シートリフターなどとセットで「G」と「S」のみ標準装備となっています。

グローブボックス 助手席側には大きなグローブボックスがあり、ゆっくり開くスローモーション式で優雅な雰囲気を持たせています。
 「G」には、軽自動車では珍しいグローブボックスランプも標準装備。
 また、内部は上部のトレイと下部のボックスに分かれていて、車検証入れなどとティッシュボックスなどを分けて収納できるので便利です。
 グローブボックスに関しては、質感、容量、使い勝手と、すべてにおいてかなりこだわって作られていますね。

ロアボックス インパネセンターには、ロアボックスも装備しています。
 前席の足元にはフロアイルミネーションも装備されていて、夜間の乗降時も安心です(「G」のみ)。

インテリアの雰囲気 「タントエグゼ」のインテリアは、そのままでも十分こだわりが感じられますが、ディーラーオプションにも今までの軽自動車のオプションではあまり見られなかったこだわりのアイテムが用意されています。
 たとえば、定番の木目調パネルにしても木目調+メッキモールとなっていたり、スカッフプレートにしてもステンレス製の光輝タイプになっていたりと、その雰囲気はまさに高級車。
 さらに、次ページで紹介するこの車の特徴的な装備であるルーフコンソール&フロアコンソールにまで木目調パネルを設定し、イルミネーションも8色に変更可能だったりと、独特の雰囲気を演出するアイテムが多数用意されているのです。
 この車は、そのまま乗ってももちろん上質な空間を楽しめますが、多彩なオプションによって様々な演出が楽しめるようになっていて、こういった部分も大人のための軽自動車と言えるところなのです。

 では、次ページでは、この車の一番の特徴であるシート周りを中心に見ていきます。


     

タントエグゼの詳細とカタログ請求はDAIHATSU@WEB
タントエグゼの無料見積り依頼はオートックワン
タントエグゼの中古車検索はカーセンサーnet
>>>> Home