スズキのスーパーハイトワゴン「スペーシア」がフルモデルチェンジしました。
※OEMモデルのマツダ フレアワゴンも12月22日に同様にモデルチェンジしています。
新型スペーシアは、旧型よりも全高を5cmも高めて1785mmとし、N-BOXと同等の迫力と室内空間を実現しているのが一番の特徴です。
特にカスタムはデザインも大幅に迫力を増し、一回り大きくなったように見えます。
そのサイズ感はまさにN-BOXに近いです。
安全面も進化し、これまでの対車・対人自動ブレーキやふらつき警報などに加えて、ハイビームアシスト、標識認識機能、そして軽自動車初の後方自動ブレーキまで搭載。
エアバッグもスズキにしては珍しく6エアバッグを採用し、万全の安全性に。
自車を真上から見た視点でナビの画面に映し出す全方位モニターは、さらに進化して3Dビュー表示まで可能になっています(これも軽自動車初)。
そしてもうひとつ、これも軽自動車初となるフロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイを採用。
しかも、カラー表示で高級感も安心感も抜群です。
スペーシアがこんなハイテクカーになるとは驚きですね。
装備面でも、後席に風を送ることができるスリムサーキュレーターを天井に装備するほか、パワースライドドアに予約ロック、ワンアクションオープン、一時停止などの多彩な機能を搭載しています。
握りやすいドアグリップやダイヤルで風量調節ができるエアコンルーバーなど、細かい使い勝手も徹底して高められているのが好印象です。
シートの形状もボリュームがあって高級感があり、これまでのスズキのイメージを覆すような上質なインテリアに。
燃費は30km/Lと、ボディのサイズアップや装備の充実により旧型よりは若干悪くなったものの、ハイブリッドシステムによりこのカテゴリではトップの数値。
しかも、ターボ+ハイブリッドの最上級グレード「ハイブリッドXSターボ」でも178万円からと割安な価格設定。
まさに全方位に隙なしの車に生まれ変わりました。
正直、軽自動車以外も含むいろんな車から良いとこ取りした車という感は否めませんが、そこまでなりふり構わずやったおかげで、非常に完成度の高い車に仕上がっていることは確かです。
久しぶりにスズキの本気を見た気がします。