カーチェック

SUBARU R2

[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り 収納 シート周り 荷室&試乗レポ]

フロントシート フロントシートは、すばらしい出来です。
 軽にしてはサイズが非常に大きく、ヘッドレストを一番下げた状態でもしっかり頭までサポートしてくれます。
 軽の場合、サイズ的に不満の残るシートが多いので、これはうれしいことです。
 また、座面も長めで、しっかり脚を支えてくれるので快適です。
 形状はあまりホールド感を重視したものではありませんが、張りのある柔らかさのクッションは、長距離でも短距離でも疲れにくい感じがします。
 シートポジションも低すぎず、自然な姿勢で運転できます。
 また、「i」以外にはシートリフターも付いていますので、体型を気にせず運転できると思います。
 これだけ明るい色だと汚れが気になってしまいますが、メインのシート生地はジャージ素材なので、起毛タイプに比べると汚れにくいと思います。
 できれば、収納付きのアームレストなども欲しかったところですね。

リアシート リアシートは、正直言って大人にはかなり窮屈です。
 フロントシートを前にスライドさせないと膝が当たってしまいますし、頭上空間の余裕もなく、座高の高い人なら完全に天井に頭がついてしまいます。
 しかし、シート自体の出来は悪くなく、フロント同様に張りのある柔らかさで、包み込まれる感じがあります。
 最近はシートアレンジや広さを優先させた平坦なリアシートを採用する車が多く、後席に座っても体が落ち着かないことがよくあるのですが、この車はそういった不安定感がありません。
 ドアが厚く、サイドウィンドウは小さく、視覚的にも包まれ感が強いので、どこか安心感があります。
 ただ、シートバックの高さは足りませんし、何と言っても空間の余裕がありません。
 つま先がシート下に入るので足の置き場に困ることはありませんが、やはり大人が長時間乗るにはかなり厳しいと思います。

フロントドアトリム ドアトリムは、色も明るく、デザインもすっきりしています。
 布を張っていなくても安っぽさを感じないのは、やはりこの明るい色使いと立体感のあるデザインのおかげでしょう。
 インナードアハンドルのデザインや各種スイッチ類のデザインも洗練されていて、操作感も非常に良いです。
 ドアアームレストの使い勝手もなかなか良いですよ。
 ドアポケットはあまり大きくないですが、これは側面衝突への対応などのためやむを得ないのでしょう。

リアドアトリム リアドアトリムもフロントと同じイメージで、質感は良いです。
 パワーウィンドウスイッチの操作性は良いですが、ドアアームレストは小さすぎてほとんど使えません。
 フロントよりもドアトリムの厚みがあるので、包まれ感が強くなっています。
 また、ドアの開口面積が小さく、サイドシル部の段差も大きいため、足がドアに当たりやすく、乗降性は良くありません。
 デザイン優先で2人乗りメインとは言っても、ドアの開く角度をもっと広げるとか、もう少し工夫が欲しいですね。
 工夫と言えば、ドアポケットの形状には工夫があり、ドリンクホルダーとしても使えるようになっています。
 後席用には2人分のカップホルダーと2人分のドリンクホルダーを備えているわけで、居住性があまり考慮されていないわりには、至れり尽くせり(?)なのです。

2重シール構造 これは走りのところで触れるべき内容なのかも知れませんが、ドアの話が出たので、ここで紹介します。
 この車に触れる機会があったら、ぜひ確認してほしいことが2つあります。
 それは、ドアの閉まる音と、ドアシールです。
 軽のドアというと、閉めた時に「バタン」とか「バン」とか「カパッ」とか、どうも安っぽい音がするという印象をお持ちの方が多いと思います。
 ところが、この車は「ガチャリ」と、まるで高級車のような音がするのです。
 思わず何度も開け閉めしてしまいましたが、これは明らかに他の軽とは違います。
 もちろん、それだけでボディ剛性が高いと言えるわけではないですし、そういった音のチューニングをしてあるのかもしれません。
 しかし、毎日耳にするものですから、この音の質感というのも所有する悦びにつながるものだと思います。
 そして、もう一つの注目は2重のドアシール。
 車のドアには、水や音などの侵入を防ぐためにドアシール(縁ゴム)が付けられていますが、「R2」はこれを2重にすることで、さらに遮音性などを向上させているのです。
 ダイハツの「ミラ」なども2重ドアシールを採用していますが、リアドアまで2重にしているのは軽では珍しいのです。
 ドア側とボディ側にそれぞれ黒い縁ゴムが付いているのが写真でもわかると思いますが、このように完全に2重化されているため、外の音がほとんど侵入してこないのです。
 クラスを超えた上質な走りを追求するスバルならではのこだわりだと思います。

 それでは、最後にラゲッジスペースなども見てみましょう。

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