SUZUKI パレット
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収納についても、軽初となる贅沢な装備が採用されています。 それが、この保冷機能付アッパーボックスです。 通常ならエアバッグが入るこの部分に収納を設けただけでもすばらしいのですが、これがなんとエアコンの冷風で保冷ができるようになっているのです。 普通車でもこれを採用している車はそんなに多くありません。 走行中にここにペットボトルを入れておけば、夏場でも冷たいドリンクが飲めるというわけで、なかなか贅沢じゃないですか。 奥に穴の開いたグレーの丸いものが見えますが、そこからエアコンの冷風が出てきて、アッパーボックスの中を冷やしてくれるようになっています。
これはスズキお得意の助手席シートアンダーボックスです。 座面を持ち上げるとバケツ状になった収納ボックスが現れ、取っ手を持って持ち運ぶことも可能になっています。 運転席を土足禁止にしている人はここに靴を収納すればいいですし、外歩き用と運転用の靴を分けている人もここを利用すれば便利ですね。 また、外から見られたくない大きめのハンドバッグを一時的に隠しておくなど、いろいろな使い方ができます。 気になるのは座り心地ですが、運転席と比較してもほとんど変わらず、意識してみれば少しクッションの奥行きが浅い感じがするかなという程度で、特に影響はないようです。 また、この状態で、シートバックを前にも後ろにも倒すことができるので、多彩なシートアレンジが可能となっています。 軽ではなかなかまとまった収納スペースを確保することが難しいのですが、これだけの容量の収納ボックスがあるというのはありがたいですね。
助手席側には、引き出し式のカップホルダーやティッシュボックスが入るグローブボックスもあります。 カップホルダーは使わないときはすっきりとインパネに収納(写真右下)できますが、プッシュオープン式のダイハツ車と比べると質感は劣ります。 各メーカーによってコストをかける部分が微妙に違うのがおもしろいですね。
助手席のシートバックには、回転格納式のコンビニフックとシートバックポケットがあります。 前倒し機構付きでも、「タント」のようにシートバックがテーブルにはなっていませんので、テーブル代わりにして飲み物を置いたりするといった使い方は基本的にできません。 ここも、「タント」との違いの一つですね。
リヤドアをスライドドアにすると、ドアトリムに収納スペースを作ることができないというデメリットがあります。 しかし、この車は、後席用のカップホルダーをリヤフェンダー付近にちゃんと装備して、それを補っています。 しかも、何も置いていないときは肘置きとしてもちょうどよい形になっていますし、ドアスピーカーの代わりになるスピーカーもちゃんと装備されています。 後席に座る人のこともちゃんと考えてありますね。
スズキ車は室内ランプがあまり充実していませんが、この車もやはりランプは少ないです。 最上級グレードでも、独立したマップランプやバニティミラー照明などは付いておらず、フロントとリヤの2つのルームランプのみとなります。 10スピーカーシステム装着車は別にルーフイルミネーションが付きますが、これも照明としてはあまり役に立たないでしょう。 この点では、室内照明が充実している「タント」より不便に感じます。 しかし、「タント」は一部グレードで両席照明付バニティミラーを採用する一方で、下位グレードではバニティミラーの装備がなく、「パレット」は照明付バニティミラーの設定はないものの、全車に運転席バニティミラーが装備されています。 このあたりは、どっちもどっちという感じですね。 ちなみに、天井は、吸音・消臭タイプとなっています。
最後は、荷室を中心に見ていきます。
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