取材日:2001/12/08 更新日:2002/6/26
SUZUKI MRワゴン X
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2001年の新型ラッシュの締めくくりとなる待望のMRワゴンが発売になりました。 今回は、その中でも一番売れ筋となりそうなMRワゴン Xについて紹介します。 今までの軽とはちょっと違うこの車、じっくりと見ていきましょう。
フロントフェイスの特徴はなんといってもこの縦長のヘッドライトでしょう。 そのヘッドライトからグリルへときれいにつながったラインが上品さを演出しています。 そして、トヨタのエスティマのようにボンネットとウィンドウ部分のくびれがないラウンドフォルムは、まさに未来感覚です。 こんな車がバックミラーに写ったら、思わず見とれてしまいますよね。
女性にも好まれそうなやさしいラインになっていますが、弱々しさはなく安定感のある印象です。 余分な飾りが一切ないのでスッキリとした印象ですが、存在感はピカイチです。 前に立って見ると、丸いデザインながら足元に滑り込んでくるようなウィンドウからボンネットのラインが非常に印象的で、隣に置いてあったワゴンRがずいぶん直線的な古い車に見えてきました。 全高はワゴンRより若干低いのですが、なかなか大きく見えます。
斜めから見るとフロントのラインがよりわかりやすいですね。 軽の世界ではまったくなかったデザインだということがわかると思います。 この車はオプションのフルエアロとフォグランプがついているのでそれほどでもないですが、ノーマルの状態だとヘッドライトの位置がかなり高いこともあって腰高に見えなくもないです。 デザインを気にする人は、5種類も用意されたエアロパーツから好きなものをチョイスして、ドッシリ感を演出した方がいいかもしれません。
横から見ると、フロントウィンドウがかなり傾斜しているのがわかりますね。 後で触れますが、この傾斜があるおかげでボンネットからのラインがきれいにつながっているのですが、室内に入るとこの傾斜がマイナスに感じられる面もあります。
サイドウィンドウはかなり面積が大きく、上半分だけ見れば完全に小型車のミニバンに見えます。 ドアサッシュ(窓枠)もブラックにしてあるので、フロントからリアまで大きな1枚のガラスのように見えます。 このあたりの演出は最近の軽では当たり前になってきましたね。 サイドラインも最近流行りのフェンダー部分を強調するラインとなっています。 しかし、全車13インチホイールなので逆にタイヤ(ホイール)の小ささが目立ってしまっている感じがします。 せめて14インチくらいにすればサイドラインが活きてくると思うのですが。
斜め後ろから見るとわりと背が高いのがわかりますね。 全高は1590mmと最近流行りの立体駐車場に入れる高さの1550mmにはこだわっていません。 もちろん、1550mm以下だから確実に入れるというわけでもないですし、それ以上だから全て利用できないというわけでもないので、そんなことにこだわるよりデザインや居住性を大事にしたということなのでしょうね。 余談ですが、スズキにはKeiという全高1550mm弱のモデルがすでに存在しているので、「立体駐車場に入れる」車をわざわざ造る必要もなかったのでしょう。
リアビューでは、斜めにカットされたテールランプが目を引きます。 エンブレムはメッキのものがついていますし、バックドアハンドルもきちんとデザインされているので、質感はかなり高いです。 バックドアの下部にふくらみをもたせバンパーとの一体感を感じさせるようデザインされているので、重心が低く安定感があるように見えます。 バックドアのキーシリンダー(鍵穴)が廃止されたことや無駄な飾りが一切ないことで、軽とは思えない上質感がありますね。 ルーフ部分の絞りが大きいので、ドッシリとした印象がありますが、このことによって室内空間は若干犠牲になっています。 それを補う工夫もちゃんとされてるんですけどね。後で触れます。
それでは、次のページで外装パーツをチェックしていきます。
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