カーチェック
(2014/2〜)
取材日:2014/2/21

NISSAN デイズルークス(B21A)

(三菱 eKスペース)

外観 外装パーツ インパネ周り 収納&注目装備 シート周り 荷室ほか]

デイズルークスハイウェイスターの荷室

 荷室は、クラス最大の室内長を持つわりには、普通に使えるスペースがちゃんと確保されています。
 また、床板もしっかりしています。

デイズルークスハイウェイスターの荷室拡大

 リヤシートを一番前にスライドさせた状態。
 スライド量が260mmもあるため、かなり容量が増えます。
 ただし、構造上シートレールが少々邪魔になります。

デイズルークスハイウェイスターの後席格納

 後席はもちろん格納することが可能ですが、大きな段差ができてしまうこと、2段階の操作が必要なこと、フロントシートをかなり前にスライドさせなければいけないことなど、気になる点がいくつかあります。
 また、展示車では左側のシートがうまく操作できないというハプニングもあり、購入を検討する際はよく確かめておく必要がありそうです。

デイズルークスハイウェイスターのらげっじアンダーボックス

 荷室床下にはアンダーボックスがありますが、ここはパンク修理セットと工具置き場となっているので、収納としてはほとんど使えません。

 搭載されるエンジンは、49馬力のNAエンジンと、64馬力のターボエンジンの2種類ですが、NAエンジンが非力なのとターボエンジンが最上級グレードのみしか設定されていないのが残念な点です。
 他メーカーも以前はそういった傾向がありましたが、ホンダがN−ONEで低価格のターボ車を発売して好評だったことから、他メーカーも低グレードのターボ車を用意するようになってきていますので、そこは時代の流れに乗ってほしかったところです。
 また、アイドリングストップもターボ車には採用されておらず、その結果、燃費がライバル車たちよりかなり悪い数値(NAは26.0km/L、ターボは22.2km/L)になっているのも残念な点です。
 ハイトワゴンのジャンルは、各社ともこの数年で新型車を投入し、もっとも人気の高まっているジャンルであり、そこに最後発として登場したのがこのデイズルークスですので、ライバルたちと同等以上の性能で登場して欲しかったという思いがあるのですが、そこは今後の三菱の頑張りに期待するしかありません(デイズルークスは日産ですが、造っているのは三菱ですので)。

 いかがでしたか?
 人気のハイトワゴンで最後発となる車ということで、メカニズム面では少々辛口になってしまいましたが、斬新なエクステリア、上質なインテリア、トップレベルの快適性を実現した後席など、軽自動車のイメージを払拭する魅力的な車であることには間違いありません。
 むしろ、ライバル車たちがほとんど同じ方向性となっている中で、この車にしかない雰囲気を持つことに魅力を感じる人も多いでしょう。
 燃費競争が一段落し、再び人気が高まっているハイトワゴンのジャンルにまたひとつ、個性的な車が登場しました。
 規格はずっと変わっていないのに、ここまで進化できる軽自動車って、本当にすごいですね。


  

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