カーチェック

ここでは、毎回1車種をピックアップし、雑誌等ではあまり触れられていない
デザイン、質感、使い勝手にこだわって徹底的にチェックしていきます。

(2006/12〜)
取材日:2006/12/20

DAIHATSU ミラ

カスタムX [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室その他]

Xリミテッド(S.D.P) [外観 外装パーツ インパネ周り シート周り&荷室&試乗レポ]

 「ムーヴ」と並んでダイハツを代表する車種である「ミラ」が、フルモデルチェンジしました。
 「ミラ」は、ベーシックセダンとして長年その役目を果たしてきましたが、低価格セダンの「エッセ」とプレミアムスポーツセダンの「ソニカ」が登場したことによって、新型はその間を埋める「優れた環境性能と快適性を併せ持つ上級セダン」へと進化しました。
 プラットフォームもエンジンもすべて一新された新型「ミラ」について、たくさんの写真とともに詳しく紹介していきます。
 新型「ミラ」には、今回新たに「ミラアヴィ」の後継となるカスタムシリーズが用意されていて、ノーマルシリーズとは外観や装備内容が大きく異なりますので、先にカスタムシリーズの「X」で共通部分を含め全般的に紹介し、後にノーマルシリーズの特徴的な部分を中心に紹介します。
 なお、グレードや年式によって装備内容等は異なりますので、購入を検討される際は、必ずカタログ等でご確認ください。

カスタムのフロントフェイス フロントマスクは、非常に個性的です。
 フロントグリルとヘッドライトを一体化したデザインでワイド感が強調されている上に、つりあがったヘッドライトと左右が盛り上がったボンネット形状などによって、他の軽セダンにはない筋肉質な力強さを感じます。
 フロントグリルはメッキモール付きのクリアシルバータイプで、軽自動車でフロントグリルの質感にここまでこだわっている車は珍しいです。
 バンパーのデザインは非常にシンプルで開口部もワイドであるため、重みのあるどっしりとした印象のフロントマスクです。
 前に立って見ると、旧型よりもかたまり感が強くなり流麗で上質なセダンという感じで、大きく見えるわけではないのですが質感が軽らしくないという印象です。
 ただ一つ気になるのは、フォグランプが全車オプションとなっていることです。
 旧型の「ミラアヴィ」では全車標準装備となっていたのに、新型になってそれがオプションとなってしまったのは残念ですし、フォグランプを装備しない場合にはバンパー開口部にあるフォグランプ埋め込みスペースが目立ってしまうため、スタイルにこだわる人にとってはフォグランプセット(23,730円)が必須となりそうです。

斜めから 斜めから見ると、オーソドックスなセダンスタイルですが、旧型よりもボディサイドのプレスラインがより複雑になりピラーも太くなったため、さらに上質で力強くなったように感じます。
 アンテナは旧型と同じくピラーアンテナが標準ですが、「カスタムRS」だけはやっと可倒式センタールーフアンテナが装備されました。
 ライバルとなるスズキの「セルボ」は全車でセンターアンテナを採用していますから、それと比べるとまだ遅れている感じはありますが、一部グレードに採用されたことで今後他グレードにも採用が広がる可能性があり、その点はうれしいですね。
 また、ウインドウウォッシャーノズルがボンネット上からワイパー部に変更されたため、ボンネット上がすっきりして質感が高くなり、ウォッシャー液の跡がボンネット上に残る心配もなくなりました。
 この車にはエアロパーツのオプション設定はありません。
 最近のダイハツ車は最初から完成されたデザインを目指しているようで、お金をかけなくてもスタイリッシュなスタイルとなっているのはうれしいですが、「他の車と差をつけたい」というこだわりユーザーにとってはちょっとさびしいかもしれませんね。

サイドビュー サイドビューは、旧型と似ているようでかなり違います。
 まずはホイールベースですが、「ムーヴ」と同じくフロントエンジン車で最長の2490mmを実現しており旧型よりも10cmも長くなっているので、安定感がアップし居住空間も大幅に拡大されています。
 また、ボンネットが短くなり、ウエストラインが高くなったことで、ボディの厚みが増して重量感がアップしました。
 これによってウインドウの面積は小さくなりましたが、そのぶんデザイン性は高くなり、複雑なプレスラインやリヤに向かって高くなるウエストラインが強調されて上質かつスポーティな印象が強い車となりました。
 旧型と見比べる機会があったら、リヤのドアハンドルの高さを比べるとデザインの違いがよくわかると思います。
 ホイールベースの延長によって室内長も旧型より135mmも長い2050mmを実現していて、これはもちろん軽セダンで最長となる数値です。
 しかし、これだけの広さを実現していながら、「タント」のようにいかにもスペース効率優先のデザインというわけではなく、サイドビューもスタイリッシュであることが「ミラ」の大きな特徴の一つです。
 スモークガラスはカスタム系全車標準装備となっていて、フロントもUVカット機能付きガラスとなっています。
 ピラーは標準でブラックアウトされますが、ブラウン、ブルー、ブラックの3色のボディカラーの場合にはブラックアウトされません。
 ブラックボディでブラックアウトが省略されているのは問題ないですが、ブラウンやブルーではブラックアウトされていないのがけっこう目立ちますので、この点は購入前に実車で確認したほうがいいかもしれません。

斜め後ろ リヤ周りの印象は大きく変わりました。
 一応縦長リヤコンビランプを継承していますが、デザイン性が大幅にアップし、もはや軽のリヤビューとは思えないデザインです。
 「ミラカスタム」のグレードは、廉価グレードの「L」、量販グレードの「X」、ターボエンジンの上級グレード「RS」という3種類で、旧型の「ミラアヴィ」と同じラインナップですし、シンプルで非常に選びやすいと思います。
 ボディカラーは、旧型から1色減って全8色となりましたが、プラムブラウンクリスタルマイカという渋い色(写真の車の色)が新たに設定されたほか、ライトローズやシャンパンゴールドも若干色合いが変更されて新色となっているなど、上質なデザインをより強調するこだわりのラインナップとなっています。
 ダイハツは、「ソニカ」や「ジーノ」などにプレミアムコートを採用していますが、カタログを見る限りでは「ミラ」は通常の塗装のようです。

リヤビュー リヤビューは、旧型との大きな違いがあります。
 それは、バックドアハンドルが新設されたことで、旧型では車外からバックドアを開ける際にいちいちキーを取り出す必要がありましたが、新型ではドアハンドルを操作するだけで開けられるようになりました。
 これによってキーシリンダーも廃止されたので質感もアップしています。
 また、バンパーにサテンメッキストライプが入っていることも大幅な質感アップに貢献しています。
 改良されたのは質感だけではなく、機能面でも大きなニュースがあります。
 新型「ミラ」では、カスタム系の全車にリバース連動リヤワイパーが標準装備されているのです。
 これは、ワイパーのスイッチがONになっているときにギヤをリバースに入れると自動的にリヤワイパーが動くというもので、雨天時にバックのたびにスイッチ操作をする必要がないので非常に便利です。
 軽でこれが標準装備されている車はまだ珍しく、「運転のしやすさ」に重点を置いて開発されているというのもこの車の特徴の一つです。
 最近の軽は、クリーンなイメージを高める狙いもあるのか、マフラーが目立たないようにデザインされた車が多く、この車にもマフラーカッター等は装備されません。

 次は、こだわりのエクステリアパーツを中心に見ていきましょう。


   

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