カーチェック

DAIHATSU ミラ L

[(アヴィ)外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室及び試乗レポ]
[(ミラ)外観デザイン 外装パーツ及びインパネ周り インテリア及びエンジン]

センターパネル どうです?このデザイン。
 エアコンのルーバー付近のデザインなんて、アヴィよりも一体感があって、非常に質感が高いですね。
 さすがに木目調パネルは採用しませんが、エアコンの操作部はセンターパネルと一体化されていて、とても軽のインパネには見えないですよね。
 この写真を見ただけでは、これが76万円ほどの車だなんてとても思えませんよね。
 「X」では、このオーディオスペースはフタ付きの収納ボックス(プッシュオープン式)になり、エアコン操作部の下に2DINCD/カセットプレーヤーがツライチ(面がピッタリ揃っていること)に装着されます。
 その収納ボックスにはオプションでインダッシュナビを取り付けることもできるので、ナビ画面の見易さもバッチリというところです。
 この質感は他のセダンタイプを圧倒していますね。

ドアトリム ドアトリムのデザインはアヴィと共通です。
 一体感があり、曲線を多様したデザインで、質感が高いですね。
 「X」は布貼りになるのでさらに質感が高くなります。
 ドアスピーカーは「L」が10cmで「X」が16cmとなります。
 5ドア車にはちゃんと全席ともドアポケットが用意されているのがうれしいですね。
 もちろん、これも直角開きドアです。

Lのエンジン エンジンは、DVVT付3気筒DOHCエンジンと3気筒SOHCエンジン、そして軽NAエンジン初の直噴DVVT付3気筒DOHCエンジンの3種類。
 直噴エンジンというのは、空気と燃料を混ぜた混合気を燃焼室に送り込んでから火をつけるという従来型のエンジンに対して、燃焼室に入った空気に直接燃料を噴射して火をつけるというエンジンのことで、ハイパワーと低燃費を両立できるエンジンとして注目されています。
 新型ミラでは、これに信号停車時に自動的にアイドリングをストップさせ、クラッチを踏むとエンジンがかかるという「アイドリングストップ装置」を組み合わせることで、30.5km/L(10・15モード)という、市販4輪ガソリン車(ハイブリッド除く)トップの燃費を実現しているのです。(それでいて60馬力のハイパワーも実現しています!)
 これが軽で実現されたという意味は大きいですね。
 今後、日本独自の規格である「軽」が、究極のエコカーとして世界中に注目されるようになればうれしいです。
 ただし、これは「V」(5MT車のみの設定)というグレードだけの話。
 「V」は、パワーウィンドウさえ装備されないほど装備が簡略化され、ほとんど営業車のような扱いです。
 それでいて価格は、920,000円(2WD)とかなりお高くなっているので、あまり一般の人が手を出せる車ではありません。
 もちろん、メーカーもそのつもりで、主に官公庁などに使ってもらう予定なのだそうです。
 しかし、そうやって実際に市販化され、今後さらにコストダウンが進めば、従来車に近い価格で私たちが世界最高の低燃費車に乗れる日もそう遠くはないのではないでしょうか。

 少し話を戻しますが、「L」に搭載されるのは48馬力のOHCエンジンで、3ATとの組み合わせになります。
 いくら廉価グレードとは言え、これはあまりにも非力でしょう。
 ライバルの「スズキ アルト」は全車DOHCエンジンとなっていますから、せめてDOHCエンジンにして欲しかったところです。
 「X」には58馬力のVVT付DOHCエンジンが搭載され、4AT、CVT、5MTから選ぶことができます。
 こちらは750kgほどの軽量ボディにハイパワーエンジンなので走りも期待できます。
 また、AT車でも20.5km/L(10・15モード)の燃費(CVT車は24.0km/L)を誇っており、経済性も期待できます。
 燃料タンク容量が36Lありますから、給油の回数もかなり少なく済みそうです。(すべて2WD車の数値)
 アヴィに採用されているフロントドアの2重シール構造(ふちゴムの2重化)は採用されていないので、静粛性はやや期待できない面がありますが、吸音材の最適配置や空気抵抗の少ないボディ形状などによってどのくらい静粛性が向上しているのか気になるところです。
 これらについては、試乗できる機会があれば確認してレポートを追加したいと思います。

 いかがでしたか?
 ミラと言えば、軽のベーシックモデルとして親しみやすい車というイメージですが、そのミラの質感や安全性などをここまで高めたことは、ダイハツの軽に対するこだわりが半端ではないことを物語っています。
 ダイハツは、コペン、ムーヴ、ミラと、軽の常識を変えてしまうような車を次々と発売して私たちを驚かせてくれました。
 2002年は、軽の世界では「ダイハツの年」だったと言っても過言ではないでしょう。
 2003年は、他メーカーも続々と主力車種をフルモデルチェンジさせる予定ですが、先行したダイハツにどのように対抗していくのか、非常に期待されます。
 まだまだ、ワクワクする軽がたくさん登場してくれそうですね。


  


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