DAIHATSU　ミラ　アヴィ

[（アヴィ）外観デザイン　外装パーツ　インパネ周り　シート周り　荷室及び試乗レポ]
[（ミラ）外観デザイン　外装パーツ及びインパネ周り　インテリア及びエンジン]

　フロントシートはＳバネ採用の新設計で、非常にコシのあるやわらかさで、とても快適です。
　大きさやサポートも十分で、気持ちよい肌触りのシート生地のおかげもあり、非常に上質なシートという印象を受けました。
　「Ｘ」以上のグレードにはセンターアームレストもつきます。
　また、ヒップポイントが若干高くなったことによって自然で疲れにくい運転姿勢がとれるようになり、「ＲＳ」と「Ｘ」ではさらに座面とステアリングの上下も調整が可能で、自分の体格に合わせたベストポジションがとれるようになっています。
　ターボ車に大型のフットレストが装備されたのもうれしいですね。
　これらの改良と、旧型よりも明らかに広くなった室内空間のおかげで、かなり快適なドライブが楽しめそうです。
　ただ一つ気になったのは、傾斜のきついフロントピラーのおかげでやや頭上の圧迫感があること。
　これだけは旧型の「タウンキュービックフォルム」のほうが優れていたかなと思う点です。
　この一点を除けば、運転席はほぼ完璧と言えるのではないでしょうか。

　リアシートはやや硬めで、シートバックの高さが低いのが気になります。
　しかし、足元の広さはセダンタイプにしては十分な余裕があり、大人４人でも不満はないでしょう。
　写真のスペースは、フロントシートを前に移動しているわけではなく、ごく普通のポジションでのスペースです。
　これなら人を乗せるのにちゅうちょしなくていいですね。
　スライドやリクライニングなどはありませんが、いつも長距離で４人乗りというのでなければ問題ないと思います。
　ただし、数値上ではムーヴと同等の室内空間ですが、実際の感覚としてはやはりムーヴのほうがかなり広く感じます。
　室内の広さ優先なら、価格が少々高くても一度ムーヴと乗り比べてみたほうが良いと思います。

　フロントのドアトリムは、やわらかな曲線で構成された一体成型の高品質なデザイン。
　室内空間を稼ぐため、凹凸は極力抑えられています。
　ドアポケットの容量は少々小さいですが、地図を一冊入れておくくらいなら問題なさそうです。
　それよりも、凹凸を抑えたおかげでドアアームレストはほとんど使えません。
　特に助手席だと左手を置く位置が定まらないので、もう少しドアアームレストを大きくするか、アシストグリップをつけてもらえると体を安定させやすくなると思います。
　インナーハンドルのデザインは、旧型より格段に良くなりましたね。
　そうそう、ルーフにアシストグリップがついていますが、これの握り心地が良くないのが気になりました。
　外見はネジなどが見えないように工夫されていてとても良いのですが、握ったときに裏側がゴツゴツしているんです。
　別に手が痛くなるというようなことはないと思いますが、全体の質感が高いだけに、細かいことなのですがちょっと気になりました。

　リアドアトリムもフロントと同様質感は非常に高いです。
　ちゃんと布もついてますね。
　後席にもドアポケットをつけたのはうれしいですが、容量はかなり小さめ。
　本当に小物しか入りません。
　これは、オーディオのグレードアップに対応できるよう、リアドアにスピーカー用のスペースを設けていることが影響しているようです。
　使い勝手をとるか、オーディオのグレードアップをとるかということですね。
　ま、リアドアのポケットはそれほど使うものではないので、これで良いのではないでしょうか。
　それよりも、助手席のところでも触れたパワーウィンドウスイッチ。
　これはもっと操作しやすいように改良してほしいですね。

　ちょっと珍しかったので写真を撮りました。
　リアシートのヘッドレストが分離式になっています。
　それ自体は珍しくないのですが、その形が珍しいですね。
　一部の外国車やセダンの後部中央席でよく見かける形です。
　これを軽で見たのは初めてです。
　この形の良いところは、ヘッドレストの面積を大きくしても後方視界を妨げないことと、やや前に押し出たヘッドレストがしっかりと首をサポートしてくれること。
　普段は右側のように後方視界を妨げず、私のような座高の高い人が乗ったときには左側のようにしっかりと首をサポートしてくれるのです。
　これはかなり良かったですよ。
　ぜひ他の車と乗り比べて試してみてください。

　まだまだ、インテリアをチェックします。