平成10年に軽自動車の規格変更があり、ボディが大型化されたとき、軽自動車の車両重量は重くなって燃費も悪くなって走りも悪くなると思われていました。
実際、規格変更後しばらくはその傾向がありましたが、最近になって軽自動車の軽量化が一気に進んでいます。
スズキのアルトに至っては、わずか610kgからと超軽量になっています。
軽量化が進んだ背景には、燃費競争の激化があります。
近年、軽自動車の燃費の向上が目覚ましく、ハイブリッドカーと同等のレベルにまでなってきています。
しかし、燃焼効率の向上や各種抵抗の低減などの努力にも限界があり、今のレベルからさらに燃費を飛躍的に向上させるには、車体の軽量化が必須になってきたのです。
そこで、軽自動車メーカーは、材質を工夫したり、強度を保ちながら部品点数を減らすなどの努力をすることで、大幅な軽量化を図るようになってきました。
ダイハツは、樹脂製のボディパネルを積極的に採用することで軽量化を図っていますし、スズキは、高張力鋼板の採用拡大やスペンションフレームの骨格一体化構造などにより軽量化を図っています。
軽量化の恩恵は燃費の向上だけにとどまらず、加速力の向上など走りにも好影響を及ぼすため、各メーカーともコストをかけて取り組んでいます。
ランキングを見るとわかりますが、同じ軽自動車でも、最も軽い車と最も重い車では400kg以上もの差があり、それを同じ排気量のエンジンで動かしているわけですから、当然加速力にも大きな違いが出てくるわけです。
そういった意味でも、車両重量というのは車の主要諸元の中でも非常に重要な項目なのです。
しかし、それぞれの車種のカタログを集めて主要諸元を見比べるのはとても大変な作業になります。
そこで、軽自動車全メーカー全車種の車両重量を1ページですべて表示し、ランキング形式で簡単に比較できるリストを作りました。
これで、どの車が軽くてどの車が重いのか一目瞭然です。
なお、車両重量はグレードによって異なりますが、ここでは原則としてもっとも軽いグレードの数値を使用しています。