2018年は軽乗用車の発売やモデルチェンジがやや少ない代わりに軽商用車の新型の発売や改良が多く、軽商用車に注目が集まる年となりそうです。
5月16日には、スズキの軽トラック「キャリイ」に、ロングキャビンとハイルーフで快適性を増した「スーパーキャリイ」が新登場。
運転席のロングスライドやリクライニングが可能なだけでなく、車内に荷室も確保したことで日常の使い勝手を格段に向上したほか、軽トラ初の前後誤発進抑制システムを採用したのも注目点。
ちなみに、キャビン後方の下側がえぐられたようになっているので、高く積まなければ荷台の実質的な広さはほとんど変わらないというのも魅力。
仕事だけでなくレジャーでも使える軽トラとして人気が出そうです。
そして5月14日には、ダイハツが「ハイゼットトラック」を改良し、軽トラ初の自動ブレーキを装備。
ダイハツは、もともとオレンジなどの派手なボディカラーやロングキャビン仕様の「ハイゼットジャンボ」を発売するなど日常使いも意識した軽トラックを発売していて、そのため安全性の向上も必要と判断したのでしょう。
もはや軽乗用車に自動ブレーキは当たり前になりましたが、今度は軽商用車(中でも対策が遅れていた軽トラック)についても自動ブレーキなどの運転支援システムが当たり前になっていきそうです。
ダイハツは2016年にフロントエンジンのウェイクをベースにした「ハイゼットキャディー」で軽バンにも新しいジャンルを切り開きましたが、そのジャンルについに強力なライバルが登場します。
それが、間もなく登場するホンダの「N-VAN(エヌバン)」です。
こちらは従来のミッドシップエンジンの「アクティバン」「バモス」に代わる新しいタイプのフロントエンジンの軽バン。
大ヒットしている「N-BOX」がベースというだけでもヒット間違いなしですが、さらに助手席側がセンターピラーレスとなっているので、後ろからも横からも大きな荷物を積み込みやすいというのが最大の魅力。
そして自動ブレーキなどの安全装備「ホンダセンシング」も採用するため、安全性の面でも問題なし。
車中泊にも使える助手席まで完全にフラットにできる荷室など、仕事だけでなくアウトドアでも活躍する車として日常使い用として購入する人も多くなりそうです。
そして、商用車ではありませんが特別な用途向けとしても使われる「ジムニー」も間もなく20年ぶりのフルモデルチェンジ。
2018年は、仕事用・遊び用・レジャー用の車としての軽がもっとも注目される年となりそうです。