軽自動車の魅力のひとつとして、ボディが小さいことによる小回り性能の良さがあります。
小回り性能は、カタログの主要諸元では「最小回転半径」という項目で表されています。
最小回転半径がの数値が小さいほど小回りが利くということになりますが、実際の小回り性能にはオーバーハングやバンパー形状など様々な要素も絡んでくるので、それだけで判断することはできません。
最小回転半径は、一般的にホイールベース(前輪と後輪の距離)が短いほど小さくなり、ホイールベースが長くなると大きくなります。
小回り性能を考えれば、ホイールベースは短いほうがいいのですが、長いほうが走行安定性が良くなり、居住空間も多く取れることから、快適性はアップします。
ですので、各メーカーともその折り合いをつけながらホイールベースを決めていて、平成10年の規格変更後は居住性や快適性向上のためにホイールベースをより長くする傾向があったのですが、最近はモデルチェンジでホイールベースを短縮するケースも出てきています。
また、最小回転半径はタイヤサイズやタイヤの切れ角にも左右されます。
軽自動車の場合、上級グレードには幅広のタイヤが装着されているケースが多く、それが原因でグレードによって最小回転半径が大きくなっているケースもありますので、グレードを選択する際には最小回転半径の違いもチェックしておく必要があります。
軽自動車ならどれでも小回りが利くと思いがちですが、実は車種によって最小回転半径が60cmも違うこともあり、あの車ならUターンできるのにこの車ではUターンできないということも出てくるのです。
ですから、特に狭い道を通ることが多い場合などは、最小回転半径もしっかりチェックして車選びをする必要があります。
しかし、それぞれの車種のカタログをいちいちチェックするのは面倒なので、軽自動車全メーカー全車種の最小回転半径(小回り性能)を1ページですべて比較できる一覧を作りました。
ランキング形式で表示しているので、どの車が小回り性能が優れているのか一目瞭然です。
車選びの参考にご活用ください。
なお、数値は、各車種ごとにもっとも最小回転半径の小さいグレードのものを表示しています。