ダイハツの人気車種である「タント」が一部改良を受け、スマートアシストⅢが初採用されました。
スマートアシストⅢ(以下、スマアシⅢ)は、従来のスマートアシストⅡの進化版で、センサーをレーダー+単眼カメラからステレオカメラに変更したことで、歩行者に対しても自動ブレーキで衝突回避ができるようになったのが一番の特徴です。
自動ブレーキの作動速度も、スマアシⅡの50km/hから80km/hへとアップ(対歩行者は50km/h)し、安全性がより高まっています。
また、スマアシⅢにはオートマチックハイビームも装備され、夜間の煩わしいロービームとハイビームの切り替え操作から解放されます。
今回の改良では、そのほかにも、リヤコーナーセンサーやパワースライドドアに予約ロック機能も追加され、安全性も使い勝手も向上しています。
ダイハツは、軽自動車でいち早く自動ブレーキを採用し、予防安全装備の分野では先駆者となっていましたが、スズキがステレオカメラの自動ブレーキを採用したり、三菱がオートマチックハイビームを採用したりと、他メーカーに先を越されている部分も多くなっていました。
スマートアシストⅢは、スズキと三菱の両方の良いところを取り入れ、より完成度が高くなったという感じです。
なお、これだけ機能アップしたにもかかわらず、価格は据え置きとなっていて、販売ランキングでずっと不動の2位となっている人気車種ならではの余裕を感じますね。