ダイハツ キャストスポーツの試乗レポート


ダイハツ キャストスポーツの試乗レポート

2015年10月29日に発売になったキャストスポーツに試乗してきました。

キャストは、デザインや快適性にこだわった新型車で、SUVルックのアクティバ、上品なデザインのスタイル、そして今回発売されたスポーティなデザインのスポーツという3種類にバリエーションが展開されています。

キャストスポーツは、その名のとおりスポーツ走行を楽しむための専用装備が施され、162万円のワングレードのみの展開となっていて、キャストの中でも上級モデルという扱いです。

キャストスポーツの専用装備は、16インチアルミホイール、専用MOMOステアリング、パドルシフト、専用チューニングサスペンション、LEDデイライト付エアロパーツ、レッドアクセント、ダークメッキグリル、ダークメッキリヤコンビランプなど多岐にわたり、走りと見た目をスポーティにするためにかなりお金をかけています。

車のジャンルとしては、アルトターボRSがライバルとなりますが、この2台はサイズもメカニズムもまったく異なり、試乗してもその違いは明白でした。

ダイハツキャストスポーツを試乗した感想

キャストスポーツの走りは、ひとことで言えば、快適なスポーティカーです。

キャストは、新型ムーヴをベースとした車ですから、エンジン音や外からの雑音がしっかり遮音されていて、室内がとにかく静かです。

レッド、グロスブラック、メッキによるコントラストが効いたインパネは、視覚的にも非常に高級な印象で、それがまた上質な走りを感じさせます。

なので、快適性は軽の中でもトップレベルで、その点では文句なしです。

しかし、スポーツという名前から想像するほど強烈な加速感はなく、エンジン音を楽しむといった感じでもありません。

絶対的な速さではアルトターボRSのほうが明らかに上で、キャストスポーツはやはりボディの重さを感じます。

もちろん、この加速感の違いは5速AGSとCVTというトランスミッションの違いによるところも大きいですが、それ以上に車両重量が大きく響いている気がします。

この点だけは、この車を検討する際に試乗でチェックしておいてほしい点です。

ただし、絶対的な速さ以外の面では、どれをとっても満点の出来です。

とにかく静かで快適であること、パドルシフトによる変速にタイムラグがなく思い通りに瞬時にシフトチェンジできること、コペン譲りのサスペンションと16インチアルミによりカーブでの安定感が抜群なことなど、快適に気持ちよく走ることに関しては間違いなく軽トップと言えるでしょう。

かつてグランドツアラーとしてデビューし、その走りと快適性に驚いた「ソニカ」に試乗したときに似た感動を覚えました。

ストロークが短く、やや硬めの足回りもソニカに近いような感じがしました(乗り心地の良さは比較にならないほど良くなってますが・・・)。

絶対的な加速力がやや物足りなく感じるのも、遮音材などを多用して高次元の快適性を実現したための重量増による影響だと考えられますので、速くても静かで快適じゃない車はイヤというニーズにはぴったりの車です。

ダイハツキャストスポーツ試乗-走りの評価は

キャストスポーツは、ピュアに走りを楽しむのではなく、あくまで快適に、そしてちょっとスポーティに走れる車という印象でした。

言うなれば、この車は高性能な高級車であり、ピュアスポーツではなくインテリジェントスポーツといった感じです。

ダイハツには、ピュアに走りを楽しむ車として「コペン」がありますから、それとは違うニーズに対してアプローチする車ということなのでしょう。

価格はやや高めですが、最上級の快適性を保ちつつスポーティに走れる車を実現したことを考えれば、十分に購入を検討する価値はあると思います。

運転するたびに、『いい車に乗ってるな』と実感できる軽自動車です。

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ダイハツ キャスト(LA250S)

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