カーチェック

SUZUKI セルボ

[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り 収納&シート周り 荷室&試乗レポ]

カップホルダー 運転席のカップホルダーは、使いやすい位置にビルトインされています。
 引き出し式になっていて、普段はきれいにインパネに収まっていますし、使用時はエアコンの風を当てて保冷・保温ができるようになっている便利なものです。
 ただ、ダイハツのようにプッシュオープン式であったり、スローモーションオープン式であったりといった演出は採用しておらず、普通に引き出して使うだけなので、プレミアム感はありません。
 このあたりの割り切り方がスズキらしいという気がします。
 イグニッションスイッチ部が見えていますが、リモコンを身につけておけばここにキーを挿す必要はなく、このつまみを回すだけでエンジンがかかります。

アンダートレー ステアリングコラムの下には、アンダートレーがあります。
 しかし、ここは非常に容量が小さいので、あまり物は置けません。
 カタログでは、メガネケースを置いたり、ETC車載器の設置場所としての活用例が載っていますので、そういった使い方をすることになるでしょう。

助手席側の収納 助手席側の収納は、フタ付きのアッパーボックスと、グローブボックスに分かれています。
 それほど大容量というわけではありませんが、アッパーボックスにはCDなどを収納でき、グローブボックスにはティッシュボックスなどを収納できるようになっています。
 セダンタイプはどうしても収納が少なくなりますが、最低限フタ付きの収納とティッシュボックスの入るスペースだけは必須だと思います。
 この車はその両方を満たしているので、ひとまず合格ではないでしょうか。
 カップホルダーは、運転席同様に引き出し式のものが装備されています。

後席用カップホルダー 後席用のカップホルダーは、センターコンソールの後ろ端にあります。
 普段は1名分ですが、カバーを開くと2名分使えるようになり、これはよいアイデアだと思います。
 ただ、位置が低くて遠いので、使い勝手はあまりよくありません。
 前席優先の作りになっているようですが、後席に人を乗せるときのことを考えると、やはりドアアームレスト上やドアポケット内に設置して欲しかったですね。

フロントシート フロントシートは、セミバケットタイプとなっていて、サイドサポートが非常に大きくしっかりしています。
 しかし、決して窮屈なわけではなく、乗り降りしにくいといったこともありません。
 シートバックの高さは標準的ですが、座面の長さが長く着座姿勢も自然なので、体は安定します。
 座り心地は、硬いというわけではないですが、クッションの反発が強めで沈み込みすぎないので、長距離でも疲れにくいのではないでしょうか。
 セミバケットで体が安定するからという理由からなのか、センターアームレストは装備されていません。
 パーキングブレーキがサイドレバー式だからというのもあるのでしょうけど、アームレストがないのはちょっとさびしい気がしますね。
 運転席シートリフターは全車標準装備で、頭上の空間も、圧迫感を感じない程度の余裕はありますので、体格による問題はあまり考えなくてよさそうです。
 シート生地の肌触りが良く、また、一部はブルーに色分けされているなど、かなりこだわりの見られるフロントシートです。

リヤシート リヤシートは、かなり柔らかめです。
 シートバックの高さはまあまあなのですが、座面が短いのでくつろげる感じではありません。
 ルーフが下がってきていて頭上の余裕がなく、膝周りの余裕もあまりないため、大人が座るには十分な広さとは言えません。
 また、室内幅が狭く、ドアガラスの面積も小さいため、横方向に対しても窮屈さを感じてしまいます。
 おまけに、スライドやリクライニングもできないので、正直なところ快適なリヤシートとは言えないです。
 ただ、フロントシートの下にきちんと足が入りますし、「R2」ほどには狭くはなく、実用上問題があるというレベルではないので、リヤシートは近距離時専用と考えれば問題ないでしょう。

フルフラットシート 室内長はあまり長くないのですが、リヤシートの座面が短いおかげで、セダンタイプとしては珍しくフルフラットが可能です。
 ただ、フロントシートはベンチタイプではない上に凹凸の大きい形状ですし、実際にフルフラットにする機会があるかどうかは微妙ですね。

フロントドアトリム フロントドアトリムは、他の車とはちょっと雰囲気が違います。
 上部のスモークメッキモールが効いてますし、クロス入りでない代わりにインパネと同じく「リーフシボ」と呼ばれる表面処理を施したパネルを配するなどして、独特の質感を出しています。
 ただ、ドアポケットは小さめで、ドアアームレストも位置や形状があまりよくないので、使い勝手という面では優れているとは言いがたいです。
 インパネとの一体感を最優先し、心地よい包まれ感を実現するためにデザインされたドアトリムということなのでしょう。
 室内幅は1255mmで、最近の軽の中では狭いほうですが、フロントに座っている限りでは横方向の狭さを特に意識することはなく、ちょうどよい包まれ感といった感じです。

リヤドアトリム リヤドアトリムは、スモークメッキモールが省略されているため、上質感は薄れています。
 パワーウインドウスイッチの位置やスピーカーの位置などは問題ないですが、ドアポケットが省略されていて使い勝手はよくありませんし、フロントのような特別な雰囲気もあまり味わえないのが残念です。
 ドアの開く角度は、ムーヴなどのようにほぼ直角とまではいきませんが、フロントよりもかなり大きく開くリヤドアのおかげで、乗降性は良いです。

 次は、荷室などを中心に見ていきます。


     

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