カーチェック
(2014/11〜)
取材日:2014/11/14

DAIHATSU ウェイク(LA700S)

エクステリア [外装 外装パーツ]

インテリア [ インパネ周り シート周り 収納&快適装備 荷室&試乗レポ]

ウェイクの荷室

 荷室は、通常状態でもけっこう広いです。
 汚れてもすぐに拭き取れるように、樹脂製のボードになっているのがこの車らしいです。
 シートのスライドによって広さを変えることもでき、スライドのレバーがバックドア側から操作できるようになっているのも親切です。

ウェイクのラゲージボード

 ラゲージボードの裏には折りたたみ式の脚(写真右下)が付いていて、これを出して固定(写真左下)することで、このように荷室を2段にして使うことができます。
 常に荷物を多く積んで走っている人にとっては、とても便利ですね。
 また、駐車中に車外から見られたくないものを収納しておくのにも有効です。

ウェイクのラゲージアンダーボックス

 ラゲージアンダーボックスは、この大容量です。
 「軽は荷物が積めないから」と敬遠していた人も、この車なら大丈夫ですね。

ウェイクのリヤシート格納

 リヤシートを格納すれば、フラットで広大な荷室が完成します。
 汚れたものでも気にならないよう、シートバックまでビニール製になっています。
 フロントとリヤのスライドを調整して、2段階で操作が必要であるなど、操作性に関してはやや面倒な部分もあるのですが、そのぶん、スペースは広大です。

ウェイクのエンジン

 エンジンは、NAとターボの2種類で、どちらもアイドリングストップ付。
 エンジンは、他のダイハツ車と同じKF型で、スペックもタントと同じですが、車両重量が約1トンということもあり、燃費は、25.4km/Lと、最近の軽としてはやや悪いかなといったところです。
 自動ブレーキなどを含む安全装備のスマートアシストは、全グレードに設定されています。

<試乗レポート>

 試乗したのは、最上級グレードの「G”SA”」です。
 約175万円という高額車ですが、1トン超のボディを不満なく動かすには、やはりターボは必須だろうということで、ターボ付に試乗しました。
 この車は、全高1835mmという、非常に背の高い車ですので、走行安定性がもっとも気になります。
 ということで、ややきつめのカーブをハイスピードで駆け抜けてみましたが、まったく不安はありませんでした。
 この手の車にありがちな、ボディの上部が外側に持って行かれるような感覚がなく、びしっと地面に貼り付いたまま曲がってくれます。
 樹脂パネルの採用やンローダウンサスペンションの採用などにより低重心化が徹底されていることは知っていましたが、ここまでその効果がはっきり体感できるとは思っていませんでしたので、正直驚きました。
 ただし、重いボディとローダウンサスペンションの組み合わせにより、ストロークが短く硬い乗り心地になってしまっているのはやや気になるところでした。
 騒音に関しては、かなり徹底して対策をしているようで、全体的に非常に静かです。
 CVTの音に関しても手を加えたらしいのですが、残念ながらまだ他メーカーと比べて金属音のような騒音が目立つ気がしました。
 これは、おそらくその他の騒音が抑えられていることにより相対的に目立っているのでしょう。
 加速に関しては、さすがにターボ車であれば1トンのボディでも余裕です。
 ただし、他の軽と比べれば、やはり発進時のもたつきは少し感じることがあります。
 全体的な印象としては、大きなボディであることによるネガティブな部分はほぼないと言えるレベルで、非常に完成度の高い車だという印象を受けました。
 広さ、快適さ、便利さ、安定感のある走り、それらすべてを手に入れることができるウェイクは、価格の問題はありますが、タントに代わるダイハツの人気車に成長する可能性を秘めている車だと感じました。


  

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