NISSAN　デイズ（B21W）

(三菱　ｅＫワゴン、ｅKスポーツ）

［外観　外装パーツ　インパネ周り　収納　シート周り　荷室＆試乗レポ]

　インパネは、凹凸がありボリュームのあるデザインで、空間に制約のある軽自動車とは思えないような雰囲気です。
　日産のコンパクトカーをそのままサイズダウンしたような質感で、さすが日産が開発段階から加わっただけのことはあります。
　ステアリングのグリップも太めで、それも軽らしさを感じない一因となっています。

　メーターは自発光式で、質感はまずますといったところ。
　ディスプレイの配置がおもしろいですね。

　ノーマルモデルのメーターはこんな感じです。

　インテリアの一番の特徴は、このタッチパネル式オートエアコンです。
　黒いフラットなパネルをタッチして操作すると、高級感のあるホワイト発光で様々な情報が見やすく表示されます。
　ＭＲワゴンがタッチパネル式のオーディオを採用して独特の高級感を出していますが、こちらはさらに大きなパネルでシフト周りまで覆われているので、その上をいく高級感があります。
　操作自体は一般的なスイッチのほうがやりやすいと思いますが、同乗者はちょっと驚くかもしれませんね。

　もうひとつの大きな特徴が、このアラウンドビューモニターです。
　ボディの四方についていたカメラの映像が、このようにバックミラーに映し出されるようになっています。
　これはもちろん軽初。
　シフトレバーをバックに入れるとバックの映像と自車を上から見たような映像が出て、運転が苦手な人でも安心して駐車することができます。
　また、ミラーの「カメラ」のボタンを押すことでも表示することができ、バック以外のときはバックカメラに代わりフロントカメラの映像が表示されるようになっていますので、フロントをぎりぎりまで壁に寄せるというようなことも簡単にできます。
　さらに、もう一度「カメラ」のボタンを押すと、今度はアラウンドビューの映像が左ミラーのカメラの映像に切り替わり、側溝のある狭い道などでも安心して左側に寄せることができます。
　このとき、黄色いラインでミラーの幅の目安まで表示してくれるという親切さ。
　これなら不注意で車を傷つけてしまう心配もないですね。
　バックミラーの映像は少々小さいので、できればナビをつけてそちらに表示できるように設定したほうがより安心です。
　ちなみに、このルームミラーは自動防眩式になっています。
　なお、三菱から発売の兄弟車「ｅＫワゴン」「ｅＫカスタム」は、アラウンドビューモニターではなく、普通のバックモニターになります。

　始めにこの車はデザイン重視だというお話をしましたが、そのしわ寄せが来ているのが室内空間です。
　助手席の居心地は、ライバルたちと比べるとやや窮屈な印象があります。
　フロントウインドウの傾斜がきついことに加えて、インパネのボリュームがあるのでひざ周りの余裕もあまりありません。
　さらに、足元のセンターのふくらみが非常に大きく、それも視覚的な狭さにつながっています。
　このあたりは、他のメーカーと比べると軽を作り慣れていない感じが否めないと思いました。
　もちろん、半年後には室内空間を最大限確保した「デイズルークス」という車が発売されるので、空間を優先するユーザーにはそちらを選択してもらうという作戦だと思いますが、ここは購入を検討する際のひとつのチェックポイントとなるでしょう。

　次は、収納を中心に見ていきます。