カーチェック

DAIHATSU ミライース

[外観 外装パーツ インパネ周り シート周り&収納 荷室&試乗レポ]

インパネ

 発売前から徹底した低価格化と軽量化が図られることはわかっていましたので、インテリアは薄っぺらで安っぽい仕上がりなのかと思ってましたが、意外にも質感は高いです。
 全体的にはオーソドックスな印象のT字型デザインのインパネですが、グレードによって2トーンカラーを採用したり、メッキパーツも多用するなど、かなり質感にもこだわっているのがわかります。
 上級グレードには本革ステアリングまで装備されていて、軽の中でも上級車種に位置づけられるほどの内容です。
 本革ステアリングはグリップが太く、手触りも硬めで、滑りやすいのが苦手という人でも大丈夫です。
 ここまで質感にこだわったのは、燃費の面から考えるとハイブリッドカーなどの普通車のエコカーもライバル関係になるので、それらと比較しても見劣りしないようにするためでしょう。
 この車は、軽自動車からの乗り換えだけでなく、普通車からの乗り換えもかなり意識して造られています。

表面加工

 この車のインテリアを見て驚くのは、表面加工へのこだわりです。
 見てください、このダッシュボードのシボ加工。
 軽自動車の場合、インテリアは硬質プラスチックを使っていて、見た目もいかにもプラスチックな感じなのが一般的です。
 しかし、この車の場合は、立体感のあるシボ加工を施したことで、まるで高級車のような質感になっているのです。
 これが、インテリアの質感を格段にアップさせています。
 表面加工の質感だけで見れば、「ムーヴ」よりも高級に感じます。
 エコなだけでなく、質感にもこだわり、所有する悦びまで追求しているところが、この車の特徴なんです。

メッキリング付吹き出し口

 エアコンの吹き出し口にもメッキリングが付いていて、これがまた高級感があります。
 写真右上のようにぴったり閉じることもできるので、助手席の人にエアコンの風が当たらないようにするといったことも可能です。

自発光式デジタルメーター

 この車でもっとも先進性を感じることができるのが、この自発光式デジタルメーターです。
 自発光式もデジタル式も、最近の軽では珍しいものではありませんが、この車のメーターはただのデジタルメーターではありません。
 まずは上下の色の付いたバーですが、これはエコドライブアシスト照明といって、走行状況によって色が変化するようになっています。
 他の軽でも瞬間燃費計が付いたものはありますが、このように段階的に変わる色で直感的にエコ運転を支援してくれるシステムというのは画期的です。
 また、左側にはエコドライブアシストディスプレイというものがあり、ここでは回生エネルギーの状態とガソリン節約量が確認できます。
 回生エネルギーとは、減速時に発生するエネルギーでバッテリーへの充電を行うもので、これによってエンジンによる発電を減らすことができるので、その分ガソリンも節約できるわけです。
 アクセルを戻すとす「CHARGE」の文字が表示され、充電が行われていることが一目でわかります。
 さらに、右側のマルチインフォメーションディスプレイには、アイドリングストップ時間も表示され、平均燃費も確認できます。
 このように、それぞれのゾーンに情報をまとめることで、車両の状態が直感的にわかるように工夫されています。
 今まで主流だったアナログメーターとはずいぶん雰囲気が違い、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れればこれらの情報を駆使してより燃費の良い運転ができるようになります。
 メーターだけ見ると電気自動車のように思えますが、普通のガソリンエンジン車なんですよね、ちょっと不思議な感じです。

インパネシフト

 シフトレバーは、「プリウス」のような近未来的なデザインのものではなく、ごく普通のデザインです。
 もちろん、操作方法も今までの軽自動車と変わりません。
 ですから、運転が苦手な人でも、取扱説明書なんて読まなくてもすぐに運転できます(でも納車されたらちゃんと読んでくださいね)。
 「エコカーって、なんか運転が難しそう」と思っている人も、この車なら何の問題もありませんよ。
 シフトノブには大きなメッキもあしらっていて、高級感があります。
 エアコンは、「G」のみオートエアコンとなっています。
 デザインは新型「ムーヴ」と同じで、すべてプッシュ操作で行います。

マニュアルエアコン

 「X」以下のグレードでは、このようにマニュアルエアコンが装備されます。
 上の写真と見比べると、質感が全然違いますね。
 インテリアの質感にこだわる人は、必然的に「G」を選ばなくてはいけなくなるでしょう。

オーディオ

 オーディオは、CDプレーヤー+10cmフロントスピーカーが標準となります。
 システムとしては最低限といったところですが、デザインは非常にユニークです。
 ブラックのパネルの中に、高級オーディオのような雰囲気の金属調フラッシュパネルを採用しています。
 2DINサイズのオーディオなのに、見た目は1DINサイズで、不思議な感じです。
 表示部はコンパクトで、ボタンも少なめ。
 非常にシンプルですが、外部入力端子も付いているので、お気に入りのプレーヤーを車内に持ち込んで聴くこともできるなど、機能的には満足できるものです。
 ナビゲーションシステムはディーラーオプションとなりますが、オーディオスペースが高い位置に設定されているので、視認性や操作性は良いでしょう。

 次は、シート周りや収納を中心に見ていきます。


     

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