MITSUBISHI トッポ
[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室他]
ヘッドライトは、「eKスポーツ」のものを流用しています。 スモークメッキにプロジェクター式ヘッドランプなど、内部の造形が凝っていて質感も良いですが、すでに見慣れてしまったパーツなので、感動はありません。 ただ、120万円以下のグレードからディスチャージヘッドランプ(HID)が標準装備されているというのはいいですね。 「eK」シリーズでは、127万円出さないとHIDが付かないので、それを考えるとこちらのほうがお買い得です。 「eK」のヘッドライトは内側の角が面取りされたようなデザインになっているのが特徴ですが、そのラインにちょうどメッキモールを入れることで「eK」と違う雰囲気に仕立てているところはなかなかうまく考えたなと思います。
リヤコンビランプは、どうやら「トッポBJ」のときのものをそのまま使っているようです。 「eK」シリーズでは軽初のLEDリヤコンビランプを採用し、電装系の得意な三菱らしい先進性を感じるのですが、この車にはその採用はありませんでした。 売れ行き次第ではマイナーチェンジでLEDに変える可能性もありますが、車の印象を大きく左右する部分であるだけに、何の変更もなかったのはちょっと残念です。
ドアミラーやドアハンドルなども「トッポBJ」からそのままです。 ドアミラーは「eK」よりも大きくて見やすいですが、ドアハンドルはさすがにデザインが古いですね。 目立つ鍵穴もノーグッドです。 唯一のこだわりはサイドターンランプがクリアタイプということくらい。 最近ではドアミラーターンランプの採用も珍しくなくなってきましたが、この車にはその採用もありません(ディーラーオプションは有り)。 正直なところ、この車に先進性を求めてはいけません。 性能は「eK」で十分だけど、頭上空間の余裕がもっと欲しいという人にはおすすめですが、10年前に発売された車のパーツをそのまま使っているのですから、他社のトールワゴンと比べれば随所に設計の古さが見られます。 購入を検討する際には、その点をまず理解しておく必要があります。 最近の軽の装備が過剰すぎると感じている人にはちょうどよいかもしれませんが・・・。
ワイパー部分などは「eK」と共通です(ワイパーのサイズは違うと思います)。 運転席からはワイパーがほとんど見えませんので、大きなフロントガラスの気持ちいい視界を最大限楽しむことができます。 ただひとつ不満なのは、ウインドウウォッシャーノズルがボンネット上にあることです。 これではボンネットにウインドウウォッシャー液の跡が残ってしまいます。 最近はワイパー付近にノズルを設置してこの悩みを解消してくれている車が多いので、これはぜひ改善してほしいところです。 長めのボンネットがこの車の特徴でもあるので、ノズルが見えないほうがそれが強調されて、デザイン上の効果もあると思います。 なお、通常の運転姿勢では運転席からボンネットは見えませんが、身を乗り出せばボンネットがある程度見えますので、最近のボンネットが見えない車は運転しにくいという人には、この車は安心感があるかもしれません。 フロントピラーもあまり太くないので、斜め方向の視界もいいですよ。
タイヤサイズは、155/65R13となっていて、最近の軽自動車としては平均的なサイズです。 ターボ車は165/55R14というサイズで、これも平均的なサイズです。 アルミホイールは、ターボ車のみ標準装備。 フロントスタビライザーは全車標準装備で、ターボ車はフロントがベンチレーテッドディスクブレーキとなります。 さらに、「ローデストT」はスポーツサスペンションが装備されます。 EBD付ABSは、「G」以上のグレードに標準装備。 足回りの装備としてはごく平均的で、基本的に「eK」と同じなので、試乗する前から走りは想像できますが、背が高くなったことで「eK」のよさである走りのどっしり感がどのように変化しているのかは興味のあるところです。
次は、インテリアを細かく見ていきます。
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