車に自動ブレーキなどの予防安全装備が普及し始めたことで、単に自動ブレーキが付いているか否かだけでなく、その性能を客観的に比較できる指標が必要とされるようになってきました。
そこで、独立行政法人自動車事故対策機構(通称:NASVA)が、2014年度から予防安全性能評価テストを行うによになり、各車種ごとに予防安全性能評価の点数が公表されるようになりました。
これによって、自動ブレーキやその他の予防安全装備の性能を客観的に比較できるようになり、車の安全性を調べる上でひとつの重要な指標となっています。
中立公正な立場で安全性を評価してもらい、それを点数化してもらえるので、自動車メーカーも積極的にテストを受けていて、評価済みの車種も徐々に増えていっています。
高得点を獲得した車種については、テレビCMなどでも宣伝に使ったりしていますね。
これまでも安全性を評価するテストはありましたが、基本的には衝突安全性の評価であり、ボディサイズが限られている軽自動車の場合はどうしても評価が低くなりがちでした。
しかし、予防安全性能の場合は、車のサイズは関係ないので、軽自動車でも高得点を出すことが可能です。
実際に、軽で初めてステレオカメラ方式の自動ブレーキシステムを搭載したスペーシアは、46点満点中45.8点という、ほぼ満点の結果を出しています。
予防安全性能に関していえば、軽自動車と普通車の差は一切なく、むしろ普及率を考えれば軽自動車のほうがこの分野では進んでいると言える状態です。
今まで安全性の面で軽自動車を選択しなかった人も、予防安全性能評価の点数を見れば軽自動車でなんら問題ないと思うでしょう。
まだすべての車種についてテストが行われている状態ではないので、点数が出ていない車種も多いですが、軽自動車全車種について、JNCAP予防安全性能評価点数をランキング形式で一覧にしましたので、ぜひ参考にしてください。
なお、軽自動車以外を含むすべての車種の点数については、独立行政法人自動車事故対策機構のサイトで公表されています。
http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/list_all.html