車を買うときに、売るときのことを考えて買うという人は少ないかもしれませんが、車選びの上手い人というのは、買う前から売るときのことを考えています。
欲しい車があって、車を買いたいと思っているときは、気持ちが高ぶってしまって、色やグレードやオプションなど、直感で選んでしまうと思います。
しかし、車というのは、中古車市場がしっかり形成されているので、次の車を買うときにいままで乗ってきた愛車を下取りや買取という形でお金にすることができます。
その、下取りや買取に出すときに重要になるのが、色やグレードやオプションなどです。
中古車は、人気があって売れやすいものほど販売価格が高くなります。
販売価格が高いということは、下取りや買取の査定額も高いということです。
査定額が高くなるポイントは、主に次のようなものがあります。
- ボディカラーが白か黒
- グレードがトップグレードか人気グレード
- サンルーフが付いている
- メーカーオプションナビが付いている
- モデルチェンジ直後かマイナーチェンジ直後
- 走行距離が少ない
- ワンオーナー
- 禁煙車
- 内外装がきれい
- 無事故車
このうち、6~10は使い方の問題なので、大事に使っていれば自然に高額査定になりますが、1~5については車の購入時に決まってしまいますので、いくら大事に乗っても変わりません。
ですから、車を購入する際に、1~5のことを頭に入れて買うようにすれば、次の買い替えのときに負担が減るのです。
もちろん、車種によって多少状況は変わってきますが、1~5についてはほとんどの車種に共通したプラスポイントです。
車によっては、オプション価格10万円のサンルーフが20万円の査定アップになったり、5万円のパールホワイトが10万円の査定アップになったりと、購入価格よりも多く返ってくる場合もあります。
もちろん、そんなことは考えずに自分の好きなボディカラーに好きなオプションを付けて、予算の範囲内で買えるグレードを買うのが普通ですし、それを否定はしません。
でも、あまりこだわりがなく、カタログを見て何となく決めてしまうくらいなら、上記のポイントをしっかり押さえて買うほうが賢いと言えます。
特に気を付けて欲しいのが、メーカーオプションとディーラーオプションの違いです。
メーカーオプションとは、工場装着オプションのことで、基本的に後から付けることができません。
ディーラーオプションとは、販売店オプションのことで、基本的に後からでも付けることができます。
そして、査定のときにメーカーオプションはプラス評価されますが、ディーラーオプションは基本的にほぼ評価されず、場合によってはマイナス評価になることさえあります。
ディーラーオプションには、部品代に塗装代や販売店の工賃も加算されていますので、いろいろ付けると結構な額になるのですが、それらが売るときにほとんど評価されないとなると、かなり損した気分になります。
ですから、「損をしない車の買い方」という点から考えると、可能な範囲で上記のポイントの1~5を考慮した買い方をするほうが良いのです。
5については、購入時期と売る時期の関係が問題になってきて少し複雑ですが、モデルチェンジ直後に買って旧型になる前に売るか、マイナーチェンジ直後に買って旧型になっても後期型として高値で売れるようにするかということです。
中には、これらの高額査定ポイントをしっかり考慮して人気車を買い、1年ごとに新車に買い替えるという人もいたりします。
普通に考えたら損しそうな感じですが、損するどころか、驚くほどの高額査定のおかげでコンパクトカー並みの支払いで毎年高級車に乗れてしまうケースもあるのです。
そこまでやるには、車のことや中古車市場のことによほど詳しくないと難しいですが、次回の買い替え時に少しでも有利にという買い方なら、誰でもできます。
次に車を買うときは、上に紹介したポイントを考慮しながら、賢い車購入を目指してみてください。