ハイブリッドやディーゼルよりも低コストで燃費を向上でき、走りも犠牲にならないのがダウンサイジングターボ。
ダウンサイジングターボとは、エンジンをターボ化して力強さを出し、その代わりに排気量を小さくするという発想です。
単純に言えば、2000ccターボ車なら、3000ccのエンジン以上の加速ができるのに、燃費は3000ccよりも良いと、そんな感じです。
ホンダがステップワゴンにダウンサイジングターボを搭載して日本でも認知度が高まってきましたが、クラウンにもついにダウンサイジングターボが搭載されました。
この発想をいち早く取り入れて積極展開してきたのがアウディで、ハイブリッドや電気自動車に力を入れていた日本のメーカーはこの分野では後れを取っている感じです。
しかし、実は日本ではずっと昔からダウンサイジングターボをやってたんです。
そう、軽自動車です。
軽自動車は、ボディサイズやエンジンの大きさが大きく制限されていますから、その中で燃費や走りをどうやって確保するかということに軽自動車メーカーは尽力してきました。
軽自動車メーカーはもう何十年もターボエンジンを作り続けていて、この数年でその燃費も飛躍的に向上させています。
決して日本が遅れているわけではなく、普通車が強いトヨタ、日産、ホンダなどがターボを展開していなかったから、最近になってダウンサイジングターボがやっと注目され始めたというだけのことなのです。
軽自動車の規格はもう17年も変わっていないわけですが、こういった制約があるからこそ、軽自動車メーカーは知恵を絞って技術を磨いているわけです。
そういう意味でも、軽自動車は世界に誇れる存在なのではないでしょうか。