2016年4月の軽四輪車通称名別新車販売速報が全国軽自動車協会連合会から発表されましたが、販売ランキングに大きな変動がありました。
三菱の燃費データ不正問題による影響があることは予想していましたが、その他の車種についても大きくランキングが動いています。
ランキング上位10車種は次のようになっています。
1位のN-BOXと2位のタントは安定の順位ですが、3位から6位までをすべてスズキが占めるという驚くべき現象が起きています。
三菱のeKシリーズと日産のデイズシリーズの名前が10位以内から消えたのは、販売停止中なので当たり前なのですが、その受け皿としてスズキ車を選択した人が多かったということなのでしょうか。
三菱の燃費データ不正問題によって、軽自動車の燃費に関心が集まったことは間違いなく、エネチャージの採用によって実燃費が良いと言われているスズキが注目されることになったのかもしれません。
2015年4月の軽自動車税増税などの影響によって販売が落ち込んでいる軽自動車ですが、今回の三菱の問題によって再び軽自動車(特に実燃費)がクローズアップされることになり、今回のようなランキングの大変動を生んだのではないかと思います。
もしかすると、九州に軽自動車の工場を持つダイハツが地震の影響を受けたということもあるのかもしれません。
もしそうであれば、それによって相対的にスズキの順位が上がったという可能性も考えられます。
いずれにしても、三菱の不正問題が大きくランキングの変動に影響していることは明らかで、三菱からようやく不正対象車種のユーザーに向けて補償の方針などを記した文書が順次発送されるようですが、他メーカーも燃費データの再確認などの対応に追われているようです。
一日も早くこの問題を解決して、再び軽自動車市場に活気が戻ってほしいと願うばかりです。