(2012/11〜) 取材日:2011/11/3
HONDA Nワン(N-ONE)
[外観 外装パーツ インパネ周り シート周り&収納 荷室・試乗レポ]
インテリアも、かなりこだわりが感じられます。 インパネは、今までの軽では見たことのないものがいくつもあります。 低く、圧迫感のないインパネは、サイズを感じさせない開放感があります。 また、スイッチ類のデザインが非常に高級感のあるもので、他の軽とはまったく違う雰囲気です。 ツアラーのLパッケージには、クルーズコントロールやパドルシフトなども装備。 さらに、サイドエアバッグ+カーテンエアバッグまで装備するグレードがあるなど、とにかく何でもありの内容で、軽の枠を完全に超えた内容となっています(サイズはもちろん枠に収まってますが)。
メーターは、自発光式メーターを採用しています。 比較的コンパクトにまとめられたメーターは、燃費の良い状態のときにはグリーンに変わるなどのエコアシスト機能も備えていますが、マルチインフォメーションディスプレイがちょっと小さめなのが気になるところ。 アイドリングストップ時間や節約燃料などまで表示する「ワゴンR」のメーターと比べると、機能的にはちょっと物足りなさも感じます。
車のインテリアの質感を一番左右するのがインパネ周りなのですが、そこをホンダはわかっていますね。 丸みのあるインパネの面にきれいに埋め込まれたスイッチ類は、完全に高級車の感覚。 フルオートエアコンは全車に標準装備なので、どのグレードを選んでもこの質感です。 そして、注目なのはエアコンパネルの下にあるスイッチ類。 こんなの、他の軽では見たことありませんよね? これ、実はディスプレイオーディオの操作パネルなんです。 メーカーオプションにはなりますが、インパネにビルトインされたディスプレイを見ながら、手元のスイッチでオーディオを操作するなんて、アウディやBMWみたいですよね。 軽でここまでやるなんて、びっくりです。
こちらがディスプレイです。 ディスプレイの表示もきれいで、画面のレイアウトもBMWやアウディみたいなんですよ。 オーディオを使用しないときは、年月日とアナログ時計を表示させることもできるので便利です。 しかも、これはただのオーディオではありません。 インパネ下部にUSBとHDMIの接続口がついているので、スマートフォンとの連携が可能です。 スマートフォンのナビをこのディスプレイに表示させれば車載ナビとして使うこともできるなど、様々な使い方ができます。 バックカメラもセットになっているので、わざわざナビを買う必要もないですね。 なお、ディスプレイオーディオを装備しない場合には、オーディオ装着用のパネルが別途装備され、オーディオ操作パネル部も収納ポケットになってしまうので、特別感は薄れます。 このあたりは、スズキの「MRワゴン」と同様に、メーカーオプションの質感を取るか、オーディオ一体型ナビ装着による利便性を取るかという、難しい選択をしなければいけません。
プレミアムは、エアコン吹き出し口のメッキリングやブラックウッド調のパネルで高級感を演出。 ドリンクホルダーはエアコンの風を当てられる位置に配置。
グローブボックスの下部にトレイを設置し、インパネ上部にも小物を置けるトレイを設けるなど、使い勝手もなかなかです。 しかし、トールワゴンタイプとしては収納は少なめで、インパネを低くしているせいで助手席の膝周りに狭さを感じます。 また、フロントシート下に燃料タンクを設置するセンタータンクレイアウトにより、シートの下に盛り上がりがあるので、足元の空間も狭く感じます。 助手席の人が足を自由に動かせないというのは、長距離移動のときには少し問題になるかもしれません。 このへんは、他のトールワゴンタイプからの乗り換えだと気になる部分かもしれませんね。
キーフリーシステムは全車に標準装備ですが、そのリモコンキーのデザインまで凝ってます。 軽自動車のものとは思えない質感で、しかも非常にコンパクトなのでポケットなどに入れていても邪魔になりません。
次は、シート周りを見ていきます。
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