MITSUBISHI eKスポーツ
[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室ほか]
フロントシートは、すべてスポーツタイプベンチシートとなります。 サイズは標準的ですが、「eKワゴン」のものよりもサイドサポートがしっかりした感じのシートです。 旧型よりもヒップポイントを低くしてスライド量を大きくしたおかげで、より多くの人が最適なドライビングポジションをとれるようになり、頭上空間も拡大しました。 ボディ形状はほとんど変わっていないのに、室内空間に余裕ができたように感じるのは、シートの見直しのおかげなんですね。 実際の室内寸法では、10mm高く、55mm幅広くなっただけですが、それ以上に広くなったように感じます。 「eKスポーツ」にはレカロシートもオプションで用意されています。 レカロといえば、レースなどでも使われている、誰もが認めるブランドです。 普通に買えば2脚で数十万円はするレカロシートが、たった57,750円(しかもアームレスト付き)で装備できてしまうというのは注目です。
センターアームレストは、全車標準装備されています。 旧型と比べるとやや小さくなりましたが、それでもほどよいサイズと高さです。 収納はありませんが、見た目よりもクッションの厚みがしっかりあって、使い心地は非常に良いです。
リヤシートは、形状は平坦で座面は柔らかめ。 座面の長さはやや短めですが、着座姿勢が自然でシートバックも高めになっているので、座り心地は悪くありません。 前席と同じく座面を低くしたことで、頭上空間に余裕ができています。 また、室内長も65mm伸びているので、膝周りもかなり余裕があります。 スライドはできませんが、左右独立でリクライニングが可能ですし、リクライニングのレバーも肩部から腰部に変更されて操作しやすくなっています。 1895mmという室内長は、「ライフ」や「MRワゴン」などよりも長く、外観から想像するよりもずいぶん快適なリヤシートとなっています。
フロントシートのヘッドレストを外してフルフラットにすることも可能です。 写真では助手席のみですが、もちろん運転席もできます。 アームレストがやや小さくなったので隙間の無い完全にフラットな状態にはなりませんが、リヤシートの座面との段差は無く、ごく標準的な使い勝手のようです。
フロントのドアトリムは、なんとなく旧型のイメージが残っていますが、細かく改善されています。 まず、プチゴミ箱を収納するスペースを廃止して16cmドアスピーカーを採用することで、理想的な音響を実現できるようになっています。 また、旧型で不満の声が多かった鉄板むき出しのドアポケットも、今度はちゃんとトリム付きになっています。 「eKワゴン」と違って黒一色なので、クロスを廃止してコストダウンしているのが目立ってしまいますが、旧型でオーナーから不満の多かった点をしっかり改善しているところはすばらしいですね。
「eKスポーツ」の特徴的な装備の一つであるカップホルダーも、ちゃんと改善されています。 半透明のカバーが可動式になっていて、様々な大きさのものが収納できるこのカップホルダーを、今度は助手席にも採用しています。 これによって、インパネの収納がすっきりしましたし、運転席と助手席の使い勝手の差が無くなりました。
リヤドアトリムは、大きく改善されたポイントの一つです。 ドアアームレストが大きくなり、そのドアアームレスト上にカップホルダーを新設しているのです。 軽の場合、後席用カップホルダーは低い位置にあって使いにくいことが多いのですが、この車は自然に使える位置にあり、質感も高いです。 空間が広がり、ドアトリムも大幅に改善されたリヤシートは、軽の中でトップレベルの快適性と言えるでしょう。 なお、旧型で後席カップホルダーの役目をしていた足元の収納(写真右下)もそのまま残っていて、ここは後席用小物入れなどとしても使えるようになりました。
次は、荷室を中心に見てみます。
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