取材日:2002/11/23
SUZUKI Kei ワークス
ここからは、マイナーチェンジで「スポーツ」から進化して登場した「ワークス」について、「スポーツ」からの変更点を中心に紹介します。
フロントマスクは大きく変更されましたね。 バンパーとグリルを新たにデザインし、フォグランプも大型化されているので、ちょっと上品なイメージだった「スポーツ」に比べると、かなり迫力を増しています。 フォグランプは少し飛び出たようになっているのでアグレッシブなイメージで、パワーを感じさせます。 その一方で、グリルのボディ同色化やヘッドライトのブルーリフレクター採用などでクールな印象も持ち合わせていますね。 やはり「ワークス」という名前を復活させただけあって、さらにスポーティになった感じがします。
斜めから見てみると、フロントバンパーは意外と控えめですね。 もう少し大型のバンパーでも良かった気がします。 サスペンションは今までと同じ15mmダウンのものですが、アルミホイールの色がガンメタリックになったことで、今までより若干重心が低くなったようにも見えます。 気になるのは、ドアミラーの塗装。 今まではすべてボディ同色になっていたのですが、写真のように付け根の部分は未塗装に変更されてしまいました。 これもスポーティーに見せる演出なのでしょうか。
サイドビューの印象は、大きくなったルーフエンドスポイラーとガンメタリックのアルミホイールによってガラリと雰囲気が変わりました。 かなり走りを意識した車に見えます。(実際にそうですが) ホイールを変えると車の雰囲気はかなり変わるものですが、Keiは大径タイヤを採用しているため、より与える影響が大きいように感じます。 最近は他車種にも15インチが採用されるようになりましたが、スポーツモデルの中では今でも一番大きなタイヤなのです。 これが軽らしさを感じさせない理由の一つであり、また、Keiの自慢の一つでもあるのです。
リアバンパーは変更されていませんが、ルーフエンドスポイラーはかなり大型のガッチリとしたデザインに変更されました。 全体的におとなしいデザインのエアロなので、ルーフエンドスポイラーだけが浮いてしまってバランスが悪いようにも見えますが、どちらかと言えば今までの「スポーツ」のほうが実力に対して外観がおとなしすぎたのかもしれません。 780kgの軽量ボディ+ハイパワーターボで、軽の中では最速レベルの実力には、このくらいの主張があったほうがいいですね。 でも、どうせならバランスを考えてリアバンパーのデザインも変更してほしかったです。
リアビューは、ルーフエンドスポイラーとエンブレム以外は変更なし。 しかし、ルーフエンドスポイラーがちょうどリアコンビランプの上までを覆うシャープなデザインになったことで、「スポーツ」とはちょっと違う印象です。 惜しいのは、リアワイパーやバックドアの取っ手のデザインが改善されなかったこと。 この2つのパーツが大きく全体の質感を下げていると思うのですけど、気になりませんか? リアコンビランプもデビュー当初からずっと変更なしで、大きくイメージチェンジしたフロントに比べると変化がなくてさびしいですね。
次は、インテリアを中心に。
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