SUZUKI Kei sport
収納に関しては、かなり使い勝手がいいですね。 このインパネアンダートレーは使えますよ。写真ではMDを置いていますが、これがちょうどピッタリサイズだし、右端にはカップホルダーもあります。 助手席も合わせるとかなりの量が収納できます。
また、助手席にシートアンダートレーがあって、これもティッシュボックスなどが入る大きさでとても便利。 運転席の下にもかなりスペースがあるので、後付けナビの本体も余裕で置けます。
ドアポケットは4枚すべてに充分な大きさの物がついていて、かなりの収容能力があります。 その上、一体成形で質感も高いです。
これだけでもかなりの収納スペースですが、実はさらに収納スペースがあるんです。 それが、大容量ラゲッジボックスです。 ラゲッジルームの板(これに専用スタンドをつけるとテーブルになります!)を外すとその下に収納スペースが現れ、写真のようにテニスラケットや洗車道具などを入れることができるのです。 ここまでやれば、室内はいつもすっきり新車の状態を保てます。人を乗せるときに物をどけたりしなくていいですね。
小物の収納にはすばらしいこのラゲッジルームですが、いざ荷物を載せるとなるとあまり使えません。 リアシートを倒せばフラットな床面になるのですが、収納ボックスがあるおかげで、床面が非常に高い位置になってしまいます。
荷物の出し入れはかなり持ち上げてやらないといけませんし、奥行きもそれほどありません。 まあ、それほど荷物をつまない人にとっては充分なレベルではありますけど。 ただ許せないのは、ラゲッジルームランプがないこと。夜間はシートバックの影になって荷物がまったく見えません。 これは絶対改善してほしい点です。
その他の装備としては、電動格納式ドアミラー(ちょっと小さめ)、電波式キーレスエントリー、エアバッグ、ABS、4スピーカオーディオ(音は良くないです)、熱線吸収UVカットガラス、フロントベンチレーテッドディスクブレーキなどなど。
オプションなんですが、ヘッドライト&ワイパーコントローラーなんてものもあります。 これは、信号停車時に自動的にヘッドライトを減光させると同時に、ワイパーも連続から間欠にするというもの。 もちろん、走り出すとヘッドライトは元の明るさに戻り、ワイパーも連続作動します。 信号停車でいちいちライトを消している人は、これをつければまったく操作しなくてよくなりますよ。 見た目にも、だんだん光が落ちていくところがなかなかいい感じです。
最後に、いくつか不満点を挙げておきましょう。
まずは、ガソリンタンクの容量が30リットルしかないこと。40リットルの車種と比べると明らかに給油回数が多くなってわずらわしいです。 次に、パールホワイトの色があまり高級でないこと。ピーカンの日や電灯の下ではたしかにパールであることはわかりますが、色の変化が楽しめるというレベルではなく、曇の日だとただの白に見えてしまいます。好みの問題かもしれませんが、例えばダイハツのパールのように微妙な色の変化が楽しめるコストのかかった塗装にしてほしいです。 細かいことですが、ルーフに変なラインが入っているのも気になります。なんか古くさい気がして・・・。
どうでしたか?なんとなくこの車のことがわかっていただけましたか? まだまだ紹介したいことはたくさんありますが、興味を持った方はカタログなどを見てみてくださいね。 いろんな角度から検証しましたが、やっぱり今の軽ラインナップの中では異色の存在である事は間違いないですね。 そういう意味でも魅力的な車です。 今後、他メーカーもこのようなジャンルにとらわれない自由な発想の車を発表してくれることを期待して紹介を終わります。
次ページ以降に、マイナーチェンジで「スポーツ」から進化して登場した「ワークス」についての解説を追加しましたので、こちらもぜひご覧ください。
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