HONDA バモス ホビオ
この巨大なフロントグリルは、存在感抜群です。 贅沢にも、メッキ部品を多用し、なかなかコストがかかっています。 また、単に大きくしただけではなく、縦長でバンパーと一体化したデザインは、ワンボックスタイプでは珍しいもの。 これらのアイデアによって、ライバル車たちとはちょっと違う、独特の雰囲気を出しています。 見ただけで「今までとは何か違う、楽しい生活が待っていそう」と思える演出は、ホンダの得意技と言えるかもしれません。
2002年に登場した新型車の「ザッツ」は、エクステリアの細かい部分にまで気を使った車ですが、その流れはこのホビオにも受け継がれました。 リアワイパーはすっきりとしたデザインで、ライバル車たちよりもワンランク上の質感。 また、バックドアハンドルも、大型のメッキパーツを組み合わせた高級感のあるデザインを採用。 そして、非常に細かいことですが、ウィンドウウォッシャーノズルまでボディ同色に塗装してあるのです。 これは軽では非常に珍しいことで、この車がどれだけリアビューにこだわりを持ってデザインされたかということがうかがえます。 基本的に商用タイプの「アクティバン」をベースとしたリアビューなのに、高品位な感じがするのは、こういった細かいこだわりがあるからでしょう。
リアコンビランプにも工夫があります。 横一文字になった細長いデザインは珍しく、新たに部品を作ったのかと思ったら、どうやら「アクティバン」の部品をうまく流用しているようです。 左右のランプの間を赤いガーニッシュで結ぶことで、横一文字に見せているのです。 よく見ると、ウィンカー部分にネジが丸見えになっています。 これは、部品を流用したために妥協した点とも思えますが、バンパーにランプがついている場合、壁などにぶつけてレンズが割れてしまう危険も大きいため、メンテナンス性を考えれば妥当な選択なのでしょう。 ちなみに、これだけでは後続車からの視認性が低いので、ハイマウントストップランプは全車に標準装備されています。
タイヤサイズは、145R12という軽の中でももっとも貧弱といえるサイズ。 「Uパッケージ」にすればローダウンサスペンションとともに155/70R13タイヤ+アルミホイールが装着されますが、標準ではターボ車でも12インチ。 どうもホンダはタイヤ(ホイール)サイズが小さい傾向がありますが、これはボディになるべく負担をかけないようにという配慮なのでしょうか。 それにしても、1トン前後もある重量級のボディとターボのハイパワーをこの細いタイヤで支えるのは少々怖い気がします。 ホイールキャップのデザインはちょっとメカっぽくておもしろいですね。
では、インテリアも見てみましょう。
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