取材日:2003/4/25
HONDA バモス ホビオ
ここからは、2003年4月に追加された新シリーズ「ホビオ」について紹介します。 前ページまででノーマルシリーズのバモスについて紹介していますので、ここではノーマルシリーズとの違いを中心に紹介したいと思います。
フロントマスクは、ホビオの大きな特徴の一つです。 あまり凹凸がなく直線的なデザインのノーマルシリーズに対して、ホビオは大型のフロントグリルを前面に押し出した動きのあるデザインを採用。 なんとなく、昔懐かしいボンネットバスのようにも見えます。 何とも言えない愛嬌のあるマスクで、一度見たら忘れないという感じですね。 こんな大きなグリルがついていますが、エンジンは後ろですのでお間違いなく。
斜めから見ると、あきらかにノーマルシリーズとは違うシルエットなのがわかります。 10cmほど高くなったハイルーフは、スタイリングにも影響していて、見るからにホビーカーといった感じ。 このホビオは、バモスをベースにした車となっているのですが、実は商用タイプの「アクティバン」をベースにしている部分も多く、このルーフもアクティバンのものを利用しています。 よく見てみるとわかるのですが、この車、乗用の「バモス」と商用の「アクティバン」の両車をうまく組み合わせて造られています。 ですから、必要以上のコストをかけずに新しいデザインを実現することに成功していて、このあたりはさすがホンダだなと思います。
サイドビューは、ルーフが丸みを帯びていることなどが影響して、ノーマルシリーズに比べるとスタイリッシュとは言い難い感じがします。 しかし、そのぶん積載能力が増しているのは外から見ただけでも一目瞭然です。 商用タイプとの違いを出すため、リアスライドドアのピラーはブラックアウトされています。 また、地味ですがサイドスカートも装備されていて、商用タイプではないことを主張しています。 このあたりは、うまくバモスの雰囲気を取り入れていますね。
こうやって見ると、あまりバモスという感じがしませんね。 この鮮やかで微妙な色合いのボディカラーは、「パープリッシュブルーメタリック」という新色で、なかなか目立ちます。 ボディカラーは全10色用意されていて、ホワイトパールも追加されています。 ライバルのエブリイワゴンやアトレーワゴンは早くからパールホワイトを設定していましたが、バモスにはホワイトソリッドしかありませんでしたので、今回新シリーズの追加に合わせてボディカラーも見直したのは、当然これらのライバルを意識してのことでしょう。
リアビューは、かなり凝っています。 バモスというより、まったく新しい車のような印象を受けます。 バモスの特徴である縦長リアコンビランプは採用せず、バンパーに横一文字のリアコンビランプ。 ナンバーも、バックドアではなくバンパーに配置されています。 エンブレムにも「VAMOS」という文字はなく、「Hobio」という車名のみがウィンドウ内に貼り付けられています。 ウィンドウからルーフに続くラインが丸くなっていることもあって、全体的に、見ている人の心が和むようなやわらかい雰囲気になっていますね。
それでは、次ページで外装パーツを中心にもう少し細かく見てみましょう。
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