HONDA バモス ホビオ
インテリアは、ほとんどバモスと共通となっていますが、インパネにシルバーパネルとシルバーフェイスのオーディオを装備して高級感を出したり、シート生地に撥水加工を施してアウトドアでの使用にも配慮したりと、ホビオならではの気の利いた演出もあります。 また、マップランプが左右独立のプッシュスイッチ式になっていたり、高い天井を生かして「大型ルーフコンソール」(サンバイザーの上に物置スペースをつくるもの)というオプションも用意されているなど、使い勝手もなかなかです。 全体的な質感は、天井が高いことを除けばノーマルバモスに乗っている雰囲気です。
さて、ノーマルバモスとホビオとの一番の違いは、はやり荷物室の使い勝手でしょう。 もちろん、ノーマルバモスでも十分すぎるほどのスペースはありますが、ホビオはリアコンビランプをバンパーに配置したことで、バックドアの開口部をいっぱいにとることが可能となり、積み下ろしの際に邪魔になるものがまったくありません。 それに加えて約10センチアップのハイルーフ仕様なので、大きな荷物もラクラク積むことができます。 写真では床マット(防音材も兼ねてます)を折りたたんであるのでわかりにくいですが、床面はフラットになっていますから、広大なスペースを無駄なく使えます。 この使い勝手の良さはまさに商用バンそのもの。 「使い勝手では商用バンがいいが、質感では乗用モデルがいい」というニーズにもしっかり応える車なのです。
そして、目玉はこれ。 左右合計8つのフックは収納式になっていて、必要なときはこれを倒してヒモなどを引っ掛けることができます。 これで倒れやすい荷物や動きやすい荷物もしっかり固定することができますね。 また、床にはダイダウンフックを4つ装備していて、オプションのタイダウンベルトを使えば荷物の固定も容易にできます。
さらに、ルーフ部などの壁面には、ボルトを使って様々なものが固定できるユーティリティナットをなんと28ヶ所も設置。 オプションのパイプ、バー、ラックなどを組み合わせれば、実に多彩なカーゴアレンジが可能となるのです。 あまりにも多くのナットやフック類があるため、それらの位置や使い方などを説明したプレートまで装備されています。 小物の収納に便利なネット付きのサイドポケットもいいですね。 これだけ自由に使えるカーゴルームを、どのようにアレンジしようかと考えるだけでも楽しくなってしまいますね。
本当は実際にいろいろとアレンジした姿をお見せするのが一番良いと思うのですが、展示車ではそれができないのが残念です。 購入された方は、自分なりにアレンジした様子をぜひオーナーレポに投稿していただければと思います。 しばらく動きのなかった軽ワンボックスの中で新シリーズとして登場したホビオは、さすがに考え抜かれた車だという印象を受けました。 「Hobio」は、まさに「Hobby(趣味、道楽)」のための車を探している人にお勧めの車と言えそうです。
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