SUZUKI ツイン ガソリンB
最近はほとんどすべての車がマルチリフレクター式のきれいなヘッドライトを採用していますが、この車はあえてそれをやりませんでした。 何か懐かしい気がするのはこういう細かいこだわりがたくさんあるからなのでしょう。 高級化が進む現在の軽の流れに逆行するように、意図的に「一世代前の軽」を感じさせて違う新鮮味を与えようとしているようにも思えます。 やや斜めにカットされたヘッドランプは、夜には独特の表情を見せてくれそうです。
リアコンビランプもフロントとイメージを統一し、丸を上下で分割したようなデザインを採用。 小さいスペースにブレーキランプ、ウィンカー、バックランプ、リフレクターのすべてをうまく配置しています。 こちらもやはりマルチリフレクター式ではなく、さらに取り付けネジまで丸見えです。 これは演出なのか、それともコストダウンなのか。 どちらにしても、そんな小さなことは気にならない車なんですけどね。
ドアミラーもかわいいです。 最近では珍しく、かなり小さめのサイズを採用しています。 鏡の面積が小さいので視界はあまり良くないですが、張り出しが少ないので離合の時には助かりそうです。(ただし、手動式) しっかりフルカラーになっているところはさすがですが、コストをかける部分とかけない部分の基準がよくわからないですね。 しかし、それも「おもしろい」で済んでしまうところがこの車の良いところです。 ドアハンドルは他車と共通の部品を使っているようですが、助手席側には鍵穴がありません。 防犯面と必要性(一人で乗ることがほとんどと想定される)の問題から省略したのでしょうけど、これによってシンプルなデザインがさらに際立っています。
タイヤサイズは、135/80R12という軽の中でももっとも小さいサイズ。 ボディが軽くて小さいので当然といえば当然ですが、細いタイヤは燃費の向上も狙ったものでしょう。 アルミホイールは装備されませんが、代わりにボディカラーとコーディネイトしたホイールキャップがつきます。 デザインも斬新ですし、なかなかおもしろい試みだと思います。 小さなタイヤの恩恵は、実は小回り性能にも出ています。 この車は、なんと国産車最小の3.6mという最小回転半径を実現しています。 全長を短く、四隅を丸くデザインしたことで、これまでにない取り回しの良さが実感できると思います。 バックのときも、後ろに手が届きそうなくらいの感覚なので、「車庫入れが苦手」という人には究極の一台と言えるかもしれません。
どうです?おもしろい車でしょ?内装もなかなかですよ。次ページへどうぞ。
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