DAIHATSU タント カスタム
インパネは、基本的にノーマルシリーズと共通です。 しかし、基本的なデザインはノーマルシリーズと共通と言っても、質感は大幅にアップしていて、ノーマルシリーズとは違う車のような感じさえします。 特に写真の「カスタムRS」の場合は、MOMO製革巻きステアリングやメタル調塗装センターパネルなどの採用で質感を高めているほか、ブラックのインテリアが非常に引き締まった印象を与えています。 スポーティな印象のインパネですが、広々とした視界や豊富な収納などはノーマルシリーズと共通なのがうれしいですね。 雰囲気的には男性ユーザーを意識した感じになっていますが、実際の使い勝手は男女問わず快適という感じです。 チルトステアリングも全車標準装備していますので、夫婦で交代で運転するというような場合にも対応できると思います。
センターメーターなのはノーマルシリーズと共通ですが、そのデザインは「カスタム」専用となっています。 タコメーターが付いているだけでもうれしいですが、このデザインには驚かされます。 メッキリング付きで上質なイメージがあるだけでなく、ブルーのアクセントを入れることで、まるで立体表示されるオプティトロンメーター(自発光式メーター)のような雰囲気になっているのです。 指針の根本部分から青い光が漏れているように見えますよね。 ホンダの「オデッセイ」のメーターを見られたことのある方は、「なるほど、うまくやったな」と思うでしょう。 実際には自発光式ではないのですが、充分にその雰囲気は味わえます。 夜間イルミネーションを点灯させれば、一段と高級感が出ると思います。 これはもう軽のメーターという感じではないですよ。 センターメーターで助手席からもよく見えますから、ちょっとした自慢になるのではないでしょうか。
「カスタムRS」と「カスタムX」にはオートエアコンが標準装備され、デザイン面も快適性もマル。 さらに、オプションでプラズマクラスター+クリーンエアフィルターを装備することも可能で、室内をクリーンに保つことができます。 なお、この装備はノーマルシリーズにも設定されました。 最近のダイハツは、新型車で新採用した装備を、他車の改良時に積極的に採用するケースが目立ちます。 良いものはすぐに採用を拡げるというのはとてもうれしいことですが、改良前に買ってしまった人にとってはちょっと悔しい思いをすることになるかもしれません。 オーディオは、「X」以上にはCD/MDプレーヤー+4スピーカーが標準装備となり、これはノーマルシリーズと共通です。 なお、オーディオレスにも対応していて、この場合は31,500円引きとなるため、自分でカスタマイズしたい人もお金を無駄にせずに済みます。
今回の「カスタム」シリーズ追加に伴いノーマルシリーズも一部改良されたわけですが、その改良の中でもっとも大きな変更点は、このフロントドアトリムの変更でしょう。 インパネに設置されたパワーウィンドウスイッチの操作性が悪いと不評だったことに対応し、ドアアームレスト上にパワーウィンドウスイッチを移動(運転席のみ)しています。 このようにスイッチ類のレイアウトを大幅に変更するケースは珍しいのですが、ドアトリムのデザインを大きく変えることなく、ドアアームレストを前に若干延長することで自然に移設できているのには感心します。 そして、そのスイッチは全席照明付きです。 最近のダイハツは本当にユーザーの声をすぐに反映させていますね。 最近は、「もしかして『Oh!軽』のカーチェックやオーナーレポの意見が改良に活かされているのでは?」と思ってしまうようなこともあったりします。たぶん偶然だと思いますけど・・・。 いずれにしても、ダイハツというメーカーは、ユーザーの意見をしっかり聞き入れる体制ができているのだと思います。
次ページでも、さらにインテリアをチェックします。
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