(2005/6〜モデル) 取材日:2005/6/30
DAIHATSU タント カスタム
ここからは、2005年6月に追加された新シリーズ「タント カスタム」について紹介します。 なお、ノーマルシリーズの「タント」についても合わせて改良が行われているので、その改良点についてもここで紹介します。
フロントは、ちょっとかわいくてプレーンな印象のノーマル「タント」とは違い、シャープでゴージャスでスポーティでもあり、非常に存在感のあるマスクになっています。 ノーマルシリーズではグリルレスデザインを採用していますが、この「カスタム」では、クリアパネルのフロントグリルで左右のヘッドライト間を結び、非常にシャープでクールな印象になっています。 また、全車標準装備となるフォグランプは、バンパーにきれいにビルトインされた横長デザインで、これは今までの軽にはない雰囲気があります。 エアロバンパーは厚みがあり、開口部にはメッキモールまで配されるなど、全体的にちょっとやりすぎなくらいにゴージャスです。 よく見ればボンネットフードのデザインもノーマルシリーズとは違い、こうやってみるとノーマルのタントとはまったく別の車のように見えますね。
斜めから見ると、ギリギリまで前にセットされたフロントウィンドウが「タント」であることを感じさせます。 さすがにフロントがやや平面的に見える部分もありますが、まるで初めからこの状態でデザインされていたかのように、違和感のない仕上がりになっていますね。 「カスタム」シリーズのグレード体系は、ターボエンジン搭載の最上級グレード「RS」、充実装備の「X」、廉価グレードの「L」という3種類。 「L」は廉価グレードといっても外観の違いはアルミホイールの有無のみで、装備の違いもオーディオの性能やエアコンのマニュアル/オートなどごく小さなものなので、満足度は高いでしょう。 また、自分でカスタマイズしたい人にも「L」はお勧めのグレードと言えそうです。
サイドビューは「タント」そのものですが、ボンネットの位置やヘッドライトの位置がやや高くなったことにより、キャビンスペースの大きさが若干目立たなくなった気がします。 また、この車は「カスタムRS」で15インチアルミホイールを装備していますので、それもキャビンスペースの大きさを目立たなくしている要因の一つでしょう。 「タント」は室内の広さを最大限追求した代わりに、サイドビューはスタイリッシュとは言いがたいデザインになってしまっていますが、この「カスタムRS」については、意外にスタイリッシュに見えますね。 ドアハンドルがメッキタイプとなり、前後のランプ類がクリアタイプになったことで、色味のないクールな印象になっているのも印象的です。
背が高くキャビンスペースの大きなスタイルは「タント」そのものですが、大径ホイール、エアロバンパー、バックドアガーニッシュ、ルーフエンドスポイラーなどによって、ひとまわりサイズアップしたかのような印象を受けます。 ボディカラーは10色で、色数が豊富なだけでなく、ミスティックレッドクリスタルメタリック、ディープパープルクリスタルメタリック、アプリコットキャンディメタリックといった個性的なラインナップとなっているのも特徴です。 ただでさえ個性的なスタイルなのですが、個性的なボディカラーが用意されたことで、車にこだわりのある人でも満足できそうです。 ちなみに、ノーマルシリーズの「タント」も改良に伴いボディカラーラインナップが変更され、「カスタム」シリーズと同じラインナップとなっています。
リヤスタイルは、クリアタイプのリヤコンビランプ&バックドアガーニッシュが最大の特徴です。 バックドアガーニッシュは、中央部分が少しえぐられたようなデザインになっていて、フロントグリルと共通のイメージになっています。 ダイハツは、「コペン」に代表されるように前後を共通のイメージにデザインするという手法を得意としています。 バンパーの左右に取り付けられたリフレクターは、背が高く不安定に見えるボディを低重心に見せるアイテムの一つ。 室内空間を優先させた車でありながら、1BOXのような商用車的なイメージはなく、存在感のあるリヤビューになっていますね。 バックドアガーニッシュのクリアパネル内に埋め込まれた「CUSTOM」の文字などは、今までの軽にはなかった高級感があります。 ルーフエンドスポイラー内蔵のLEDハイマウントストップランプは、全車標準装備となっています。 それにしても、こうやってみても驚くほど室内が広いのがわかりますね。
では、外観のパーツ類についてもう少し細かく見てみます。
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