DAIHATSU タント
まずは、最も使用頻度の高いインパネの収納から見てみます。 助手席側は、グローブボックスの他にアッパーボックスを装備しています。 そのどちらもが大容量で、とにかく使えます。 アッパーボックスには、薄型ティッシュボックスがそのまま入り、これは便利。 収納スペースというのは、数がいくらあっても必要な容量が確保されていなければ意味がありませんが、この車は数が多い上にそれぞれの容量も十分に確保されているのが特徴です。 センターにはプッシュオープン式で質感の高いセンターボックスが装備されます。 ここはオプションのコンパクトナビゲーションシステムを取り付ける場合のスペースとしても利用可能で、後付けオンダッシュモニターやポータブルナビゲーションの取り付け場所としても利用できそうです。 仮にここを収納スペースとして使えなくなっても、他にもスペースが十分確保されているので、不自由を感じることはないでしょう。 かなり使い勝手の良いインパネと言えそうです。
センターメーターを採用したことにより、運転席側にも大容量のアッパーボックスを用意することが可能となりました。 ここには、A4サイズの地図や車検証入れなどが入れられます。 フタ付きですから、外から見られたくないものを入れておくのにも便利です。 写真はありませんが、グローブボックスの下にもグローブボックスアンダートレイという小さな収納スペースがあり、小型ライトなどを収納できます。 ほんの少しの空間もムダにすることなく、なんと、インパネだけで収納スペースは5ヶ所。 まさにインパネ全体が収納スペースといった感じです。
助手席の後ろに設置されているシートバックポケット。 これは特に珍しい装備ではありませんが、ペットボトルホルダーを兼ねているのは新しいですね。 これはなかなかのアイデアだと思いますが、必要に迫られてのアイデアでもあります。 実は、この車には後席用のカップホルダーが用意されていないのです。 軽でも4人分のカップホルダーを装備するのが当たり前になりつつある中、後席の快適さをウリにするこの車に後席用カップホルダーがないのは何とも残念。 シートアレンジなどを優先させた結果なのだろうと思いますが、そこで苦し紛れに考え出したのがシートバックポケットの利用ということのようです。 それはそれで使い勝手は悪くないと思いますし、後席膝周りの余裕はあるので、邪魔になることもないと思います。 ただ、どうにか工夫してもう一人分用意してほしかったですね。
シート下のスペースだってムダにしません。 助手席の下にはシートアンダートレーがあり、履き換え用の靴などを入れておけます。 ここまでは他の車でもよくありますが、「タント」の場合、後ろ側にも引き出し式のトレイを装備しているのです。(「L」を除く) これは非常に珍しいですね。 後席は子供を乗せることも多く、散らかってしまいがちですが、こういった後席用の収納スペースが用意されているときちんと整理できそうですね。 また、後席用のゴミ箱としても使えそうです。 後席はゲストを乗せることもありますから、ポケットティッシュやブランケットなどを入れておくと喜ばれるかもしれませんね。 とにかく、いろんな使い方ができそうな、貴重な収納スペースです。
こちらもまた、フロアのちょっとしたスペースを利用した貴重な収納ボックス。 これがまた大容量で、遊び道具などを入れておくのにも使えそうです。 ここは、フロアマットをめくらないと見えない場所のため、貴重品などを一時的に隠しておく必要があるときにも使えそうです。 もちろん、車の中に貴重品を置かないことが基本ですが、やむを得ない場合には、(この収納スペースを知られていない限り)比較的安全性の高い隠し収納として使えそうです。 また、他人に勝手に見られたくないものを収納しておくのにも便利ですね。
ここまででも十分なスペースがありますが、まだまだありますよ。次のページで。
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