MAZDA スピアーノ
フロントマスクの大きな違いはグリルだけなのですが、ずいぶん印象が違いますね。 左側のスピアーノのほうがグリルの線がシャープなのでちょっと新しい車に見え、メッシュグリルによってスポーティな印象も受けます。 右側のラパンはグリルにたくさんの線が入っていて、いかにもレトロ調でやさしい雰囲気になっています。 スピアーノは少し男性ユーザーも意識しているのでしょうか。
別のアングルから見るとこんな感じです。 スピアーノの五角形グリルはマツダ車共通の形なのですが、それでもあまりマツダ車っぽく見えませんね。 他の軽(キャロルなど)はそれなりにマツダ車らしい顔つきになっているのですが、やはりこのタレ気味のライトにスポーティなグリルはちょっとアンバランスな気もします。
細かいけれど大きな違いなのがこのエンブレム。 右側のラパンは車名の由来である「うさぎ」をスズキマークの中にかたどったおしゃれな専用エンブレムを採用していますが、左側のスピアーノのものはただのマツダマーク。 スピアーノとはイタリア語で「水平な広々としたところ」を意味するそうですが、それをエンブレムにとり入れるのはちょっと難しかったのでしょう。 やはりかわいさではラパンに分がありますね。
リアビューはほとんど同じなのですが、右側のラパンは中央に一つだけのエンブレム(スズキマークさえもない!)ですが、左側のスピアーノは「MAZDA」「Spiano」そしてマツダマークと3つものエンブレムがついていてちょっとくどい感じがします。 「ラパンじゃないんだよ!」と言いたいのはわかりますが、せめてマークとメーカー名はどちらか一つにしてほしかったですね。
車名のエンブレムまでレトロ調にこだわり、ウサギのモチーフまで入れてかわいさを強調する右側のラパンに対して、左側のスピアーノはちょっと派手目の字体を採用してかっこよさを強調するデザインとなっています。 やはり女性に圧倒的に支持されているラパンと真っ向勝負するよりは、「ラパンに乗りたいけどかわいすぎるしなあ」という男性ユーザーの心をつかもうとしているように思えます。 こういった演出は今までのAZ−ワゴンやラピュラ、キャロルなどでは見られなかったことで、マツダもこの車はかなり「売る気」になっているのではないかと感じました。
その他の違いも見てみましょう。
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