SUZUKI ラパン X
フロントシートは座面は柔らかく左右のサポート部は少し硬めにしているので、通常走行の快適さとカーブでのホールド感を適度に両立させています。 実際に走り出すと振動をほどよく吸収してくれる上質なシートであることがよくわかり、走りの上質感に大きく貢献しています。 シートの色は2種類あり、ボディカラーによって決まってしまいます。 パールホワイトの場合はブルーになってしまうのですが、個人的にはこちらのオレンジのほうが明るい雰囲気になって好きですね。 インテリアカラーも自由に選べると嬉しいんですけど。
こちらがパールホワイトに組み合わされるブルーのインテリア。 このリアシートがまたすばらしいです。 シートアレンジに凝っていない分、クッション厚が十分にあってとても柔らかく、メーカーが言うように本当に「ソファのような座り心地」になっています。 シートバックは左右一体式となっているので左右独立のリクライニングはできませんが、片方のレバー操作で両方一度に操作できるという利点があります。 リクライニングは7段階でかなりの角度まで調整できる上に、レバーがシートバックの上でなく脇(腰のあたり)についているので、座ったままでも簡単に操作ができます。 これは本当にリアシートに座る人のことを考えてあって、すばらしいですね。 足元のスペースはそれなりですが、頭上空間(特に横幅)はMRワゴン以上の余裕があります。 これなら4人乗りでの長距離も快適だと思います。
フロントシートにはアームレストがついていて、大きさはそれなりですが高さがちょうど良くて使い心地はとても良いです。 シート生地の肌触りもとても良いので、夏場に半袖で運転していても気持ち良さそうです。 このアームレストにも工夫があって、MRワゴンと同じように収納時にはボールペンや携帯電話などを入れておけるポケットがあります。 セダンタイプはどうしても収納スペースが限られるだけに、こういったちょっとした収納スペースがありがたいですね。
フロントドアインナーパネルはちょっと暗いですね。 これもオレンジの内装だとかなり印象が違って見えるのですが。 インナーハンドルはメッキではなくシルバーのメタリック塗装でインパネとの統一感を図っています。 クロスの張り方がおもしろく、直接肌が触れる部分のみに最小限の面積で張ってあります。 コストと質感のバランスを絶妙に保っています。 ドアポケットのサイズは小さめですね。
リアもフロント同様にクロス入りで、パワーウィンドウスイッチもドアアームレスト上面に配置されているので、手を置いたまま操作できます。 リアシートの人にもフロントシートの人と同様のくつろぎや質感を感じてもらおうという配慮が見えます。 この車の開発者は、きっと自分がリアシートに乗ったところを想像したり、実際に他車のリアシートに座ってみたりして本当に使いやすくくつろげる空間とは何かを確かめながら開発していったのだろうと思います。 「しょせん軽だからリアシートは・・・」という発想をしないところに好感が持てます。
まだまだチェック。走りもね。
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