SUZUKI ラパン X
インパネは他の軽とはまったく違った雰囲気を持っています。 インパネ前面にホワイトのパネルをセットし、各パーツにメタリック塗装を施すことで、レトロ感、高級感、そしてまるで家具のような落ち着きを感じることができます。 写真左下のように長いボンネットがよく見えるので、車両感覚がつかみやすく運転が楽しいです。 コラムシフトを採用していてウォークスルーが可能ですが、パーキングブレーキがサイドレバー式なのはアルトの派生モデルだからでしょうか。 1505mmの全高とは思えないほどの頭上の余裕も心地よいです。 オーディオはラジオ/CD/MD/カセットのフルセットと6スピーカーが標準装備されていて、ダッシュボード上のツィーターが効果を発揮してかなり良い音を聴かせてくれました。 最近のスズキはオーディオにもこだわりを持っているので、純正オーディオでも十分に楽しめます。 他メーカーも見習ってほしいですね。
メーターは、ホワイトパネルに赤い指針、メッキパーツにデジタルトリップメーターと質感・雰囲気ともにかなり良いです。 また、軽では珍しく燃料残量警告灯がついているのはありがたいですね。 特にスズキはガソリンタンク容量が30Lしかないので、気が付くと燃料が無いなんてことがけっこうありますから、これは他車にも広げて欲しいです。 夜間はグリーン色で盤面発光するため、視認性はとても良いです。 脇にあるアナログ時計の照明と併せて何とも上質な雰囲気を味わえます。
これがそのアナログ時計ですが、家具調のインテリアととてもマッチしていて雰囲気があります。 腕時計でアナログが無くならないように、アナログは感覚的に時間が把握できるという利点を持っていますから、車にだってアナログ時計を採用してもいいですよね。 ちなみに、車の世界では一部の高級車に落ち着きを演出するためにアナログ時計を使用していますが、この感覚を軽で味わえるなんて、贅沢ですね。 収納もセダンタイプにしてはかなり豊富で、カードホルダー、コインホルダー、コラムアンダートレーなどが使いやすい位置に装備されています。
助手席側の収納もインパネアンダートレー、グローブボックス、アクセサリーボックスと用途に合わせて使えるように配慮されています。 特にアクセサリーボックスは引出し式となっていて細かいものも安心して入れられる上に、ホワイトパネルの効果もあってまるで自分専用の家具のように使えます。 よく「車は自分の部屋だ」という話を聞きますが、この車はまさにそういった感覚にしてくれる車です。 この車に乗り出したら、車内にいる時間が今までより長くなるかもしれませんね。
これも最近のスズキのすばらしいところ。 今まではスズキの軽は後席用のカップホルダーが十分に装備されない車が多かったのですが、MRワゴンに続きこのラパンもちゃんと4人分のカップホルダーを用意してくれました。 それも、使わないときには収納でき(その状態でも一人分ずつ使える)邪魔にならないように工夫されています。 セダンタイプで4人分のカップホルダーが装備されるのは珍しく、やはりこの車は大人4人が快適に乗れるようにというコンセプトのもとに開発されたのだということがよくわかります。
それでは、その細かい配慮についてもっと見てみましょう。
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